みなさんこんにちは。今回は人間関係に疲れた人に最適な名言・格言をテーマにお話したいと思います。
人間関係が上手くいかないと心身共にぐったりと疲れ、なかなかスッキリとした気分になれないですよね。
しかし、人間関係が上手くいかないのには理由がありますし、それを乗り越えるための先人の知恵もあります。一見、解決出来ないようなトラブルでも、気持ちの持ちよう次第であっという間に解決できたりするものです。
今回は、人間関係に問題が生じる理由と乗り越える為の偉人の格言をご紹介します。
Contents
- 1 人間関係が上手くいかない4つの理由
- 2 人間関係を乗り越えるための名言・格言12選
- 2.1 「人間の最大の罪は不機嫌である」(ゲーテ)
- 2.2 「人の落ち度は、許すより忘れてしまえ」(中村天風)
- 2.3 「人付き合いが上手いというのは、人を許せるという事だ」(ロバート・リー・フロスト)
- 2.4 「清き川に清き水は流れる。心が美しい人と付き合いたければ、まず自分の心を磨くこと。」(美輪明宏)
- 2.5 「褒められる努力をするんじゃないよ。褒める努力をするんだよ。」(斉藤一人)
- 2.6 「どんな愚かな者でも、他人の短所を指摘できる。そして、たいていの愚かな者が、それをやりたがる。」(ベンジャミン・フランクリン)
- 2.7 「俺は議論はしない、議論に勝っても、人の生き方は変えられぬ。」(坂本龍馬)
- 2.8 「自分が友達に望んでいる通りに、友達には振る舞わねばならぬ。」(アリストテレス)
- 2.9 「誰の友にもなろうとする人間は、誰の友人でもない。」(ヴィルヘルム・ベッファー)
- 2.10 「多くの人は話上手だから、人との関係を得意だと思っている。対人関係のポイントが聞く力にあることを知らない。」(ピーター・ドラッカー)
- 2.11 「あなたを悩ましたり、悪口をいう人にも、平静な心で注意を向けなさい。あなたにとって得るところがあるはずです」(ジョセフ・マーフィー)
- 2.12 「世界の不幸や誤解の四分の三は、敵の懐に入り、彼らの立場を理解したら消え去るであろう。」(ガンジー)
- 3 まとめ
人間関係が上手くいかない4つの理由
人間関係が上手くいかないのには、幾つかの理由が考えられます。
潜在意識的には、他人や自分に対して許せない事があると、上手くいかない事が多いです。また、何か問題が起きた時に、自分以外の人などに責任を負わせようとする気持ちがあると、問題が解決するのに時間が掛かってしまう事があります。
自分を許せない気持ちがある
自分自身に対して許せないという気持ちがあると、人間関係が上手くいかない事が多くなります。例えば、自分に対して100点満点で60点という自己評価をしていると、他人に対しても最高で60点までしか評価出来ないと言われています。
これは、自分自身に対して厳しい見方をする人は、他人に対しても厳しい見方をしてしまうという事です。逆に自分自身に対して寛容でいられる人は、他人のちょっとした欠点などは気になりません。
心当たりのある方は、「自分を許します」と何度も声に出して言ってみて下さい。言えば言うほど気持ちが軽くなるのを実感できますし、少しずつ人に対しても寛容になれる筈です。
相手の機嫌を取ろうとしている/相手に機嫌を取ってもらっている
「人の機嫌を損ねないように」という理由で他人の機嫌をとろうとする人がいますが、これも人間関係が上手くいかない原因になります。人は、機嫌を損ねないようにという理由で何かをされても、絶対に喜ばない生き物です。逆に、「人に喜んでもらうために」という理由でされる事には嬉しく感じるものです。
また、自慢話をしたり、針小棒大の話で人に関心を持ってもらおうとする人は、「人に自分の機嫌を取ってもらう」事が目的です。このタイプの人は、あからさまに嫌われている事が多くなります。
私達人間は、自分の機嫌は自分で調整する必要があります。人に機嫌を取ってもらったり、人の機嫌を取ったりしようと考えても、上手くいかない場合が多いという事です。
自分の責任で人生を生きていない
人間関係でちょっとした問題が発生した時に、絶対に自分の責任だと感じない人がいます。このタイプの人は、人間関係の問題を大きくしてしまう人です。
例えば、人数分の缶ジュースを買いに行くように誰かに頼んだ際、本当は10本必要なのに9本しか買って来なかった時に「俺は、10人だと言った!」と聞きもしないのに言ってしまう人です。
このタイプの人は、ミスする事を異常に恐れているので、自分に責任が及びそうになると無意識に「俺は悪くない!」という趣旨の発言をしてしまいます。非常に厳しい親に育てられた子に見られますが、「自分の人生は自分の責任だ」と繰り返し唱える事で問題発言は少なくなっていきます。
「人間関係が上手くいかない」と潜在意識が書き換えられている
人間関係が上手くいかない時期が続くと、「人間関係が上手くいかない」という情報が潜在意識に入ってしまいます。このように潜在意識が書き換わってしまうと、人間関係でトラブルが生じるのが当たり前という現実になってしまいます。
これを解決するには、アファメーションなどの潜在意識ワークをするしかありません。自分で心地良いと感じられるアファメーションの文を作り、最低でも朝晩の2回は読み上げるようにして下さい。
また、人間関係が上手くいっている人もいる場合は、その関係を大切にして感謝をするようにして下さい。その感謝をしている時の心の状態でアファメーションをすれば、とても効果があるワークになります。
人間関係を乗り越えるための名言・格言12選
人間関係を上手に乗り越えるには、偉人の名言・格言を利用するのがお勧めです。気に入った言葉は、手帳に書いておいて何時でも読めるようにしておくと良いでしょう。また、名言の意味について時間をかけて考え、どんな効果があるのかを考えるのも楽しいと思います。
それでは、皆さんにお勧めしたい12の偉人の名言をご紹介します。
「人間の最大の罪は不機嫌である」(ゲーテ)
これは、ドイツの詩人・小説家だったゲーテの言葉です。潜在意識的には、非常に理にかなった名言だと思います。
人は不機嫌になると、もう一度、不機嫌になるような現象を招いてしまいます。つまり、不機嫌になる当人にとっては、不機嫌が運勢を悪くするという事です。
また、周囲の人も不機嫌な人を見てポジティブな感情になる事はありません。むしろ、不機嫌な人とトラブルになってしまい、周りの人の機嫌も悪くなってしまいます。
つまり、自分が不機嫌でいると、自分だけでなく他人をも不機嫌にさせてしまい運勢を悪くさせるという事です。他人をも不運に巻き込んでしまうので、「人間の最大の罪」だとゲーテも言っているのでしょう。嫌な事があっても、すぐに水に流せる。そんな魅力的な人間を目指したいものです。
「人の落ち度は、許すより忘れてしまえ」(中村天風)
これは、日本の自己啓発の元祖と言われる中村天風の言葉です。中村天風は、本来、「人斬り天風」と恐れられていた超が付く程の強い心の持ち主でした。ところが、30歳の時に奔馬性結核という病になり、心が弱くなってしまいます。
その後、強い心を取り戻す為に様々な修行を行ってきた人です。
この言葉は、「許すより忘れてしまえ」という部分がとても印象的です。私達は、人間関係でトラブルが生じると「正しい、正しくない」で判断してしまい、その後、「許す、許さない」で評価してしまいます。
しかし、中村天風さんの言葉では、許す、許さないを考える前に忘れてしまえと言っています。人の落ち度なんて考えても意味がなく、そもそも忘れてしまえば問題にならないという事です。
「人付き合いが上手いというのは、人を許せるという事だ」(ロバート・リー・フロスト)
これは、アメリカの詩人、ロバート・リー・フロストによる言葉です。中村天風さんは、忘れてしまえと言っていますが、フロストは、人をどの位許せるかがコミュニケーション能力を測る指標だと言っています。
私達人間は、人間関係で何かあった時に暫く許せないでいる事があります。人によっては、「あの時、こんな事があって・・・」と何年も許せないでいたりします。
人を許せないでいる状態というのは、不幸な状態です。逆に、今まで起きた人間関係のトラブルの相手を全て許している人は、とても幸せな人です。人を許せる人間になると、人間関係が良くなるだけでなく幸せになります。幸せに生きる為にも、人を許すという事に努力をするべきだと思います。
「清き川に清き水は流れる。心が美しい人と付き合いたければ、まず自分の心を磨くこと。」(美輪明宏)
これは、日本のシンガーソングライターである美輪明宏さんの言葉です。潜在意識による引き寄せを思い起こさせる名言です。
私達は、自分の考えに似た人や現象を引き寄せるという、引き寄せの法則の中に生きています。人間関係でトラブルが起きると、どうしても相手の欠点を取り上げたり、不平や不満を口にしてしまいます。
ところが美輪明宏さんの言葉にあるように、そもそも、そういう人と出会った自分の考え方に反省するところがあります。
人間関係が上手くいっていない時は、自分の心を磨くチャンスの時です。相手を一切責める事なく、自分自身の心を磨けば、やがて周囲の人間関係が変わってきます。そのような基本的な事を思い出させてくれるのが、美輪明宏さんの名言です。
「褒められる努力をするんじゃないよ。褒める努力をするんだよ。」(斉藤一人)
これは、日本の大実業家である斉藤一人さんの言葉です。普通の人が才能がある人と同じようになる為には、人から褒められる為の努力をするよりも、褒める努力をする方が有効だとしています。
これは、時代劇の水戸黄門をイメージすると分かります。黄門さまは、お年寄りで付き人よりも体力や武術に長けているわけではありません。それでも、付き人から将軍様と親しまれ、尊敬されているのは、「褒める」という器量があるからです。
平均的な能力の人でも、黄門さまと同じように褒める努力をして心を磨いていると、人の力を借りる事で才能を補えるようになります。
「どんな愚かな者でも、他人の短所を指摘できる。そして、たいていの愚かな者が、それをやりたがる。」(ベンジャミン・フランクリン)
人間関係が上手くいっていない時に役立つ名言で、アメリカの物理学者、政治家だったベンジャミン・フランクリンによるものです。
私達は、人間関係でトラブルが起きると、つい相手の短所を指摘してしまいます。相手の短所を指摘してしまうのは、自分を非難から守りたいという「恐れ」が出ているからです。つまり、自分を守りたいという欲求の為に相手の短所を指摘しているところが愚かだと教えてくれているのが、この名言です。
また、トラブルになっていない段階から相手の短所を指摘する人もいます。このタイプは、大きな劣等感を心に抱えている人です。他人の短所を見つけないといけない程、自分に自信が持てないのです。自分に自信がないから他人の短所を指摘するというのは、やはり愚か者のする事です。
「俺は議論はしない、議論に勝っても、人の生き方は変えられぬ。」(坂本龍馬)
幕末の志士、坂本龍馬による言葉です。議論に勝ったとしても、人の生き方、つまり考え方を変える事が出来ない事を教えています。
私達は、人間関係で問題が生じると、議論をして勝とうとする事があります。しかし、「議論で勝って、人間関係の問題が解決した!」という話は聞いた事がありません。むしろ、議論で負けると「~さんに言い負かされて腹が立つ」とか「今度は、こういう事を言って懲らしめてやろう」のように、恨み事を言っている人がほとんどです。
つまり、議論では、問題が解決する事がなく、むしろ恨み事を言う人を生み出すだけなので無駄だという事です。仕事などで議論や口論になりそうな時は、流してしまう位で良いと思います。
「自分が友達に望んでいる通りに、友達には振る舞わねばならぬ。」(アリストテレス)
これは、古代ギリシアの哲学者、アリストテレスによる言葉です。自分が望んでいる事を人にしてあげる、という基本的な内容ですが、実践するとなると非常に難易度が高い事が分かります。
例えば、職場の人間関係で冷たい態度をとる同僚に対して、心の中で「もう少し愛想良くしても良いのに!」と思っていたとしましょう。しかし、あなた自身も、嫌いな相手に対して冷たい態度をとってしまったりします。
この言葉を何度も声に出して読んでいると、日常生活で「ハッ」と気付かされる事が多くありますので、是非、試してみて下さい。
「誰の友にもなろうとする人間は、誰の友人でもない。」(ヴィルヘルム・ベッファー)
これは、ドイツの植物学者、ヴィルヘルム・ベッファーの言葉です。この言葉は、分かりやすい表現をしていますが、どう理解するべきかを考えると難しい事に気づきます。
一般的には、「八方美人のように振舞って、言う事や態度をころころ変えていると本当の友人は出来ない」と解釈できますが、特定の人だけでなく皆から親しまれる人生が幸せであると捉える人もいます。
この言葉は、人間関係の全般について考えを巡らせるのに役立ちます。「友達とは何か?」「親友とは?」「どういう人間関係を幸せと感じるのか?」と言った事を考えるきっかけになります。
「多くの人は話上手だから、人との関係を得意だと思っている。対人関係のポイントが聞く力にあることを知らない。」(ピーター・ドラッカー)
これは、経営学者として有名なピーター・ドラッカーの言葉です。会話で重要なのは、話す事ではなく聞く事にある、というのはよく聞く話です。しかし、人は話を聞かなければならない時こそ、絶対に聞かないという態度をとってしまいがちなのです。
例えば、職場の誰かと口論になってしまい、お互いが自分の主張だけをしてしまう場合です。相手を理解する事よりも、自分の意見を優先してしまい、人間関係が悪くなったりします。とくに、自分が嫌いな人と話す時こそ、しっかりと話を聞いて理解しようとする事が大切、そういった事に気付かせてくれる名言になります。
「あなたを悩ましたり、悪口をいう人にも、平静な心で注意を向けなさい。あなたにとって得るところがあるはずです」(ジョセフ・マーフィー)
これは、アイルランド出身の宗教家であるジョセフ・マーフィーの言葉です。
私達は、魂を進化向上させる為に生まれていると言われています。そして、人生で起きる事の全てが何かの学びになっているそうです。
このジョセフ・マーフィーの言葉は、人間関係で問題が生じている時こそ、学ぶチャンスだと言われている気がします。人間関係に問題があると、ネガティブな思考になりがちですが、「学ぶチャンスだ!」と捉える事が出来れば、問題に主体的に向き合う事になり、思考もポジティブになれます。
「世界の不幸や誤解の四分の三は、敵の懐に入り、彼らの立場を理解したら消え去るであろう。」(ガンジー)
これは、インドの弁護士であり政治指導者であったガンジーの言葉です。
私達人間は、どんなトラブルが発生したとしても「自分の考えは間違えていない」と考えるように出来ています。そして、小さな子供からお年寄りまで含めて、「自分はしっかりと考える事ができている」と考えます。
つまり、人間関係のトラブルを解決するには、議論ではなく相手を理解する事が必要です。「どういった考えを元にこんな主張をしているのか?」と相手が主張する背景が理解出来れば、トラブルの相手への誤解は解けます。自分の相手に対する姿勢や考え方を変えれば、問題が解決する、という事を教えてくれる名言です。
まとめ
人間関係がうまくいかない時、トラブルの相手を変えようとしても難しい事が多いですが、あなた自身が考え方や態度を変えられれば、相手との関係性も自然と変わってくるものです。
先人達の名言や格言をいくつか紹介しましたが、役に立ちそうなものは、何度か声に出して読んでみたり手帳に書き留めておくのがお勧めです。偉人達の名言を味方に付けて、人間関係のトラブルを上手く乗り切って下さい。