みなさんこんにちは。今回はアダルトチルドレンの基本と潜在意識による克服方法をテーマにお話したいと思います。
アダルトチルドレンは、機能不全家族で育った人のうち、20歳以上になった人のグループを指す言葉です。アダルトチルドレンを「幼さが残っている大人」という意味で使う人もいますが、これは間違いです。
また、アダルトチルドレンについて、必ず何か精神的な問題が生じていると考える人もいますが、全員に心の問題が生じるわけではありません。生まれ育った環境に問題があり、心に苦しみを感じやすいのは確かですが、潜在意識を活用して乗り越えられるものです。
Contents
機能不全家族とアダルトチルドレンの基本!潜在意識との関係を分かりやすく紹介
アダルトチルドレンに限らず、心の問題は、潜在意識にある考えの間違いが原因となっている事が多くなります。何年間もツライ思いをしてきた人でも、実は、自分で自分の事を許せなくなっているだけ、という場合もあります。まずは、アダルトチルドレンの基本について、確認していきましょう。
アダルトチルドレンとは機能不全家族で育ち成人した人達の事
アダルトチルドレンは、機能不全家族で育った人のうち、既に成人している人を指す言葉です。機能不全家族は、家庭内に何らかの問題があり、子供が健全に育成するのが困難な家族の事です。機能不全家族で育った子供は、親から受けた愛情が不足していますので、大人になってからも様々な形で心の問題が起きます。
また、アダルトチルドレンを病気や症状であるかのように言葉にする人もいますが、レッテルを貼る行為になるので良くありません。自分がアダルトチルドレンではないかと思っている人も、自分を被害者として見るのではなく、主体的に問題を乗り越えようと考える事が大切です。
自己肯定感が低いのもアダルトチルドレンの特徴
アダルトチルドレンに属する人は、自己肯定感が低い場合が多くなります。自己肯定感は、自分で自分の事をどれだけポジティブに捉えられているか、という感覚です。自己肯定感は、定義によっては、自尊心だけを指す場合もありますが、自分の能力に対する自己評価を含める場合もあります。
自己肯定感のうち、自尊心が低いと、その考えに苦しむようになります。他人と自分を比較して、自分の事を駄目だと潜在意識レベルで思うようになったり、他人の悪口を言って、相対的に自分の評価を上げようとする場合もあります。
程度にもよりますが、自己肯定感が低過ぎてしまうと、円滑なコミュニケーションが取れなくなります。人間関係での悩みも多くなりますので、人生の幸福度が大きく下がってしまいます。
スティーブン・ファーマーによる機能不全家族にある特徴
牧師やソウルヒーラーをしているスティーブン・ファーマーによると、機能不全家族には、幾つかの共通した特徴があるとしています。
まず、家族が社会から孤立している場合が多くなります。近隣住民との繋がりが弱かったり、親戚付き合いもせず、両親が仕事をしていない等の状況です。家族以外との関わりが希薄なので、自分の家族が以上である事に気が付きにくいのです。
また、家庭内で極端な対立があったり、論争をしている場合も多くなります。家族にも関わらず、家庭内で誰かを拒絶したり、誰とも共感せずに孤立している人がいる場合もあります。
このような家庭で幼少期を過ごすと、自分は愛されていないと感じたり、自分に存在価値が無いと潜在意識レベルで思ってしまったりするのです。
ダン・ニューハースによる不健全な親の特徴
アメリカの臨床心理学博士であるダン・ニューハースによると、機能不全家族の親にも特徴があるとしています。
例えば、子供に対して過度に躾をしたり、嘲笑する等、子供を尊重しない態度をしています。子供に対して愛情を与える事があったとしても、「テストで△△点取ったら」等条件付きである場合が多いそうです。
基本的には、機能不全家族の親は、精神的に未熟です。自分が未熟である事を潜在意識レベルで理解しているので、子供を自分より良くしようとして過大な躾をしたりするのです。
日本では、このような機能不全家族の親について、毒親と呼んで議論する場合がありますが、不運も嘆いても生き辛さが無くなるわけではありません。潜在意識を活用して、出来るだけ早く問題を乗り越えるようにしましょう。
書籍やカウンセリングではアダルトチルドレンによる心の傷は癒せない
アダルトチルドレンによる心の問題は、潜在意識を活用して克服するのがオススメです。書籍を読んだりカウンセリングで癒そうとする人もいますが、傷が癒える事は無いでしょう。
アダルトチルドレンの方は、愛情が不足した家庭で育っていますので、自分には存在価値が無い等の間違えた考えを持ってしまっています。この間違えた考えを修正すれば、アダルトチルドレンによる問題は無くなります。
自分の考えを修正するのに、読書やカウンセリングの受講は、正しい選択ではありません。潜在意識を書き換えるワークをすれば、無意識レベルの間違えた信念は修正出来ます。アファメーション等の潜在意識ワークを習慣にすれば、ごく短期間のうちに心の傷が癒えてしまう事もあるでしょう。
アダルトチルドレンの問題は魂を成長させるチャンスだと捉える事が大事
アダルトチルドレンの方は、自分が被害者であるという立場を取らない様にして下さい。自分は不幸であり、悪い親に育てられた被害者だ、という前提でいると、潜在意識的には、もう一度そう思いたくなる現象を引き寄せます。
つまり、「自分は不幸だ」と考えれば、もう一度不幸だと思いたくなるような現実を引き寄せ、「自分は被害者だ」と思うと、再び自分が被害者だと思うような未来が到来するという事です。
機能不全家族の問題は、程度の差こそありますが、何処の家族にも多少の問題は、あると思います。親の虐待によって命を失ってしまう子供もいますから、「この程度で済んで良かった。」と捉えるようにすると思考がポジティブになります。
潜在意識を活用したアダルトチルドレンの克服方法
潜在意識を活用すれば、アダルトチルドレンによる心の問題は克服出来ます。基本的には、潜在意識にある間違えた信念を1つか2つ修正すれば、心の問題は解決します。具体的な潜在意識の書き換え方やポイント等を紹介しますので、是非試してみて下さい。
アダルトチルドレンによる心の問題を克服するメリットを書き出す
まず潜在意識を活用して、心の問題を克服するメリットをノート等に書き出します。具体的には、「心の問題を解決しなければならない理由」を500個ノートに只管書いていく作業を行います。
この作業を1時間位掛けてやっていると、心の問題がある今の状態に強烈な不満を感じるようになります。「心に問題がある」という所に臨場感があったのが、「心に問題が無いのが当然」という所に臨場感が移ったのです。
例えて言うなら、学校のテストで50点が当たり前だと思っていた生徒が「80点が当たり前」と思うようになると、現状の50点に強烈な不満を感じるという事です。
この不満というエネルギーを利用して潜在意識のワークに取り組めるようになり、脳のRASの働きによって、何をすれば良いかが分かるようになります。
500個の理由を書き出す時は、ポジティブな理由になるように注意して、楽しみながらやるのがポイントになります。
自分と自分の周囲に居る人間をしっかりと観察する
アダルトチルドレンを原因とする心の問題は、なかなか自分で潜在意識にある間違えた考えを見付けるのが難しいと思います。
そこで、潜在意識の「類は友を呼ぶ」の法則を利用して、自分の周囲に居る人を観察するようにします。例えば、人の悪口を言う人が多ければ、自分も人の悪口を言ってしまっているのかもしれません。だとすると、「悪口を言わなければならない事情は何か?」と考えて、劣等感があるのではないかと推測出来ます。
また、自分自身については、無意識のうちに行われている脳内の会話(セルフトーク)に意識を向けて観察します。脳内の会話は、潜在意識にある情報そのものである事が殆んどです。否定的な考えが浮かんだら、メモに取って置き、後で紹介するアファメーションの文を作る際に参考に出来ます。尚、脳内の会話に意識を向けて、否定的な内容を肯定的に言い換えていくだけでも効果があります。脳内の会話の言い換えを習慣にすれば、揺るぎない自信が付きます。
言霊を使った潜在意識の書き換え方
言霊を活用して潜在意識を書き換える方法は、とても簡単です。例えば、自分の観察で「自分を許さない」という考えがある事に気が付いたら、「自分を許します」という言葉を繰り返し何度も唱えるだけです。
脳内の会話を観察すれば分かりますが、毎日、非常に多くの無意識の会話が行われています。一般には、4万回~6万回の脳内の会話が毎日行われていると言われています。
つまり、「自分を許さない」という考えがあった場合、脳内の会話が何度も繰り返し行われているという事です。繰り返し行われている否定的な考えを止めて、「自分を許します」という新しい考えに書き換えるには、それなりの回数を唱える必要があります。
言霊を唱えると約1000回で意識が少し変わって来た事に気が付きます。その後、10万回~30万回位唱えると、あるタイミングで潜在意識が書き換えられた事に気が付きます。まずは、10万回を目標に唱えてみましょう。
アファメーションによる潜在意識の書き換え方
アファメーションは、言葉を使った潜在意識を書き換える為の技術です。引き寄せたい未来のワンシーンをイメージして、その情景を短い文に纏めます。そして、短い文を読み上げた時に未来の情景をイメージ出来るようにするのがポイントです。
アファメーションでは、「I(イメージ)×V(臨場感)=R(未来の現実)」という法則の考えがあります。アファメーションの文を読み上げて、未来をイメージ出来る事に加え、どれだけリアルに感じられるか、というのも大きなポイントになります。
アダルトチルドレンの心の問題に応用する場合は、心の問題が解決して、その後、「どんな未来を望んでいるのか?」を考えるようにします。人間関係に問題が生じていたのなら、素敵な恋人や仲間に囲まれている情景をイメージします。誰とどのような会話をして、というように、非常に細かい部分迄、未来のワンシーンを考えていくとリアルに感じられると思います。
潜在意識に速攻で作用して心の回復が出来る4つの習慣
アダルトチルドレンによる問題で、心の状態が非常に不安定になってしまっている方も居ると思います。そのような時は、逸早く心の状態を回復させて、アファメーション等を取り組めるようにする事が重要です。心の状態を急回復させ、潜在意識に速攻で作用する習慣を4つ紹介します。
ジョギング等の少しハードな運動
否定的な思考が止まらなくなったり、心がとてもツライ状態に陥ってしまったら、ジョギング等の少しハードな運動を行って下さい。心療内科で薬を処方して貰う事も出来ますが、薬以上に効果があると言われているのが運動です。
どんな運動をすれば良いか迷ったら、ジョギングを選ぶのがオススメです。ジムで筋トレをするのも良いですが、10分~15分でも走るようにすると気持ちがリフレッシュ出来ます。
また、仕事が忙しくて運動等出来ないという場合は、駅の階段や坂道を少し走るだけでも効果があります。その時間さえ無いというなら、5回~10回今いる場所でスクワットをするだけでも良いと思います。
ジョギング等の運動を習慣にすると、心がネガティブになり難くなりますので、是非習慣になる迄続けてみて下さい。
毎日数分の瞑想で心も頭も冴えてくる
心や頭をスッキリさせたいけど、雨が降っていて運動が出来ないという時は、短時間の瞑想をするだけでも気持ちがスッキリします。瞑想のやり方は、どのやり方を選んでも大丈夫ですが、落ち着きを取り戻したい時は中村天風さんの「一音傾聴法」がオススメです。
一音傾聴法は、鈴やトライアングルのような、暫く音の響きが残る楽器等を用意して、その音に意識を集中させる瞑想法です。音に集中している時は無我一念の状態ですが、音が消えると無我無念の状態になり、完全な無の境地を味わえるのが特徴です。
考えや心がネガティブになっている状態は、顕在意識による否定的な思考に支配されている状態です。一音傾聴法で顕在意識の思考を停止させれば、落ち着きを取り戻せるという事です。
1日15分の感謝ノートの習慣でネガティブになり難い心を手に入れる
運動や瞑想のような即効性はありませんが、毎日15分位の時間を取って、感謝ノートを付けると心が強くなります。感謝ノートは、感謝出来る事に囲まれているという「気付き」の意味もありますが、「感謝出来る事を探す癖」を付ける事にも大きな意味があります。
特にアダルトチルドレンの問題でネガティブになりがちな方は、否定的な側面を見ようとする癖が付いています。ところが、感謝ノートをつけるようになると、毎日ノートに書くネタが必要になりますので、無意識のうちに「感謝出来るところは無いか?」と探すようになるのです。
感謝ノートでポジティブな側面を見る癖が付けば、潜在意識の思考もポジティブになります。1ヶ月も続けると心の状態が大きく変わりますので、是非、習慣にしてみて下さい。
毎朝15分のウォーキングで幸福体質になれる
毎朝、目が覚めて直ぐウォーキングをするようにすると、潜在意識等に良い影響があります。まず、朝日を浴びるとセロトニン等の幸福を感じる神経伝達物質が出るようになり、幸福感が味わえます。更に、体内時計もリセットされて、睡眠の質が向上しますので、しっかりと睡眠で疲れが取れるようになります。
心身共に常に爽快感を覚えるようになれば、そもそもアダルトチルドレンによる問題があったとしても気にならなくなります。アダルトチルドレンの問題は、別の方法で解決するとして、そもそも不幸な感情になり難く出来るのが朝のウォーキングです。
出来るだけ目が覚めて直ぐにウォーキングをした方が効果がありますが、時間が無い場合は、通勤の経路を変える等して工夫してみて下さい。
まとめ
アダルトチルドレンの問題を深刻に考えるのは、あまり良い事ではありません。程度の違いはありますが、完璧な家族というものはありませんので、全ての下に共通する問題と捉える事も出来ます。
もし、アダルトチルドレンが原因で何らかの心の不調を感じている場合は、出来る早く対処する事が大切です。症状が酷くなってからでは、回復に時間も掛かりますし、人間関係を悪くしてしまう事もあります。言霊やアファメーション等、出来そうな事から取り組んでみて下さい。