みなさんこんにちは。今回はインナーチャイルドの意味と特徴をテーマにお話したいと思います。
インナーチャイルドは、「内なる子供」という言い方をされる事もありますが、幼少期に受けた心の傷を子供に例えて表現する言葉です。幼少期に受ける心の傷は多岐に亘りますが、母親との関係性に於いて自己否定の考えを持ってしまうケースが多くなります。
また、生まれてくる前の母親の胎内に居る時に受けた心の傷について、バーストラウマという言い方をします。幼少期の記憶は、通常は曖昧ですので、インナーチャイルドだと思っていたのがバーストラウマだったという事もあります。
生き辛さの原因が何かという事よりも、自分自身の内面と向き合い、心を癒していく事が大切です。
インナーチャイルドとは幼少期に受けた心の傷の事
インナーチャイルドは、生まれてから10歳位までに受けた心の傷、トラウマの事です。幼少期に刻み込まれた記憶は、大人になってから感じる生き辛さとして影響する事があります。インナーチャイルドに傷が付いたままにしておくと、ネガティブな感情に支配されたり、人間関係に問題が生じる事があります。
インナーチャイルドが傷付いていると人生が苦しくなる
インナーチャイルドに傷があると、人生全般が苦しいものになってきます。否定的な考えや感情に支配される事が多く、人間関係でのトラブルも増えてきます。ポジティブに考えている時間が少ないので、不幸な人生になるといっても過言ではありません。
インナーチャイルドに傷がある場合は、その事を認めて記憶を癒す事が大切です。潜在意識を書き換えれば、インナーチャイルドを原因とする問題は無くなります。まずは、自分にインナーチャイルドの問題があるかどうかをセルフチェックしましょう。問題がありそうだと分かったら、その事を認めて癒しのワークをすれば良いだけです。
あなたの魅力がインナーチャイルドの傷で無くなる事もある
インナーチャイルドに傷がある状態とは、主に自己否定の考えをしている状態です。自分を否定する考えは、自分自身を非常に苦しめます。人によっては、自己評価の低さに苦しみ、他人の評価を落とそうと無意識でしてしまう事もあります。
他人に対して見下した態度をとったり、人の悪口が多い人は、インナーチャイルドが原因だったという事もあります。他人に対するマウンティングで人間関係を崩壊させてしまう事もあるので、インナーチャイルドの傷を放置してはいけません。傷を癒す作業は難しくありませんので、問題があると思われる時は、出来るだけ早めに対処するようにしましょう。
インナーチャイルドの傷の癒やしは潜在意識ワークが効果的である
インナーチャイルドの傷を癒すというとイメージしにくいですが、無意識の領域にある考えに1つか2つ間違いがあるだけの事です。例えば、幼少期の何らかの経験により、劣等感を持ってしまった場合なら「自分はダメなんだ」という考えがあります。
アファメーション等のワークをして、「自分はダメなんだ」から「自分には価値がある」と思えるようになれば、インナーチャイルドの傷が癒やされた事になります。人間関係にトラブルが生じている場合等は、問題が非常に複雑で解決に時間が掛かるように感じてしまいます。しかし、考えの間違いは1つか2つである事がほとんどなので、意外と簡単に解決してしまいます。
インナーチャイルドの傷がもたらす9タイプの特徴を徹底解説
インナーチャイルドに傷を負うきっかけは様々ですが、その結果として、性格に現れる特徴は9のタイプに区分出来ます。非常に複雑な問題という印象がありますが、根本的な原因は単純な考えの間違いであり、解決方法も単純です。インナーチャイルドの傷による性格の特徴を紹介しますので、ご自身で当て嵌まっているかどうか確認してみて下さい。
世話役タイプは相手に期待する見返りでトラブルを起こす
世話役タイプは、相手の為にお世話をする良い人なのですが、無意識で見返りを求めています。期待通りの反応が得られないと、相手の事を「感謝も出来ない人」という言い方をしたり、不機嫌になる事もあります。また、誰かのお世話をする事で自分自身の存在を認められようとしていますので、有りがた迷惑になったり、お世話をする機会を自作自演で用意してしまう事もあります。
世話役タイプの方は人に貢献しなければ自分に価値がないと考えていたり、幼少期の家庭内不和を自分の責任だと思っている事があります。インナーチャイルドの傷という意味では、ありのままの自分の存在を自分で認めていない事が問題となっています。心当たりがある方は自分で自分を褒めるように努め、「自分を許します」や「自分を愛します」等の言葉を繰り返し唱えると良いでしょう。
消極的な慰め役タイプは不幸を引き寄せやすい
世話役タイプは、相手に面倒だと思われたり大きなお世話だと思われてしまい、トラブルになる事も多いです。この世話役タイプを少し消極的にしたのが、インナーチャイルドの慰め役タイプです。
誰かに対して献身的に世話を焼くというよりは、相手のワガママをじっと耐えて受け入れるという感じの人です。一見すると世話役タイプよりも問題が少ないように思われがちですが、嫌な事も我慢して当然と思っていると、本当に不幸な現実を引き寄せやすくなります。
また、世話役タイプは思い通りにならないと怒りの感情を相手にぶつけますが、慰め役タイプは消極的な性格なので思い通りにならなくても文句を言いません。悪意がある人に付け入られたり、人から舐められてしまう事が多くなるので、世話役タイプよりも不運を招きやすいと言えるでしょう。世話役タイプと同じく自分を許す言葉を唱え、さらに「自分ってすごい」と繰り返し自分に言い聞かせるようにしておきましょう。
思考停止タイプは義務感で生きているのが根本的な問題
子育てや仕事等で問題に直面した時、どう対処すれば良いか分からなくなり頭が真っ白になってしまう人がいます。この特徴がある人は、インナーチャイルドの思考停止タイプです。
思考停止に陥りがちなのは、失敗をしてはいけないという完璧主義に囚われていたり、義務感で考える習慣があるのが原因です。
完璧主義は、裏を返すと「完璧ではない自分を許さない」という事になりますので、何かに挑戦したり失敗しそうな状況に直面すると、非常に大きな恐怖心に囚われます。「しなければならない」という義務感で考える習慣がある人は、他人の思考フレームで生きている事になり、常に不安を感じているのが特徴です。
完璧主義の場合は「そのままの自分を許します」、義務感で考える癖がある人は「自分の人生は自分の責任だ」という考えが必要です。繰り返し言葉を唱えていると意識が変わってきますので、心当たりがある方は試してみて下さい。
自己犠牲タイプは愛情不足から他人に依存する傾向にある
自己犠牲タイプは、人に嫌われる事を極端に恐れ、相手に対して過度に貢献してしまうタイプです。一見すると献身的で良い人に見えますが、自己犠牲を良しとする考えは必ず不幸になるので注意が必要です。
このタイプの人は、幼少期に親の愛情をじゅうぶんに受けられなかった事等が原因で、「自分には人から愛される価値がない」という考えを持っています。そのため、人に極度に依存してしまうのです。人によっては、職場や学校で虐めを受けたり恋愛でDVの被害に遭ってしまう事もあります。
自己犠牲タイプに心当たりがある場合は、「自分には価値がある」「人から愛される資格がある」と繰り返し言うようにすると改善していきます。
ロストチャイルドタイプは存在感を消して身を守っている
ロストチャイルドタイプは、周囲の人にとって非常に存在感が薄い印象があります。空気を読む事が非常に得意であり、その状況に合わせて目立たないようにしています。
このタイプの人は、幼少期に受けた親からの虐待や学校での虐めに関する傷があり、無意識のうちに目立たないようにしてしまっているのです。無意識レベルにある考えの間違いは、「目立ってはいけない」というものです。目立つと悪い出来事が起きると考えていますが、これを「目立っても大丈夫」に変える必要があります。
また、無意識のうちに自分がいる世界は危険な所だと思っているのも特徴の1つです。「自分は守られている」「安心だ」「何とかなる」という言葉を繰り返し唱えるのも、インナーチャイルドの傷を癒すのに役立つと思います。
二極思考タイプの人は他人に対する恐怖心が背景にある
二極思考というのは、善悪や優劣等、両極端のどちらかでしか判断出来ない状態を言います。人間は、脳が未発達の幼少期は、誰でも二極思考をしています。しかし、10歳位を境にして中庸の見方が出来るようになり、結果として大人の考え方が出来るように成長していきます。
二極思考に陥っている人は、幼少期に受けた厳し過ぎる親の教育等が原因となっています。自分以外の人に対して恐怖心があり、無意識による自己防衛の反応が二極思考となって現れているのです。
二極思考タイプのインナーチャイルドの傷の癒やしは、感謝ノートを付けるのが効果的です。人にフォーカスして、肯定的な側面を見る習慣が身に付けば、人に対する恐怖心が和らいできます。さらに、自己肯定感を高める潜在意識のワーク等を行えば、二極思考からの脱却が確実なものとなるでしょう。
生け贄タイプは自分の問題行動によって家族の結束を図っている
インナーチャイルドの生け贄タイプは、無意識で自分が犠牲になって家族を支えようとしています。例えば、自分が何か問題を起こして家族に迷惑を掛け、自分以外の家族が結束をして、自分を支えようとするように促す等です。
生け贄タイプの原因は、両親のどちらかが未成熟な大人だったというケースが多くなります。親が子供に対して八つ当たりをしたり、暴言を吐く等の行為をしていると、自然と家族が崩壊する方向に向かいます。家族が崩壊するのを防ごうと考える癖が付き、無意識のうちに自分が問題児になれば良いと考えてしまうのです。
自分が犠牲になっても構わないという考えは、数多くの不運を引き寄せる危険な考えです。心当たりがある方は、自己犠牲の考えがどれほど危険な事かをしっかりと考えるようにしましょう。
ピエロタイプは温和だが他人の機嫌も自分の責任と考える
ピエロタイプは、一見するとお調子者や八方美人に見られるような人です。いつも明るい表情でニコニコし、人との争いが起きないように行動する特徴があります。
ピエロタイプのインナーチャイルドの傷の原因は、幼少期の家庭内不和である事が多くなります。いつどんな時でも争いが起きないように注意を払い、自分の感情が犠牲になったとしても構わないと考えます。
インナーチャイルドがピエロタイプの人は、症状が軽い場合は、それほど問題になる事はありません。しかし、他人の機嫌を自分の責任として考えてしまっているので、症状が酷くなるとツライ思いをしてしまいます。
もし、ピエロタイプのインナーチャイルドの傷で苦しさを感じているなら、自分の機嫌は自分で取るべきである事と、人の人生は全て自己責任である、という事を腑に落ちるまで考えてみて下さい。
ヒーロータイプは完璧主義者で他人の期待に応えようとする
インナーチャイルドのヒーロータイプは、幼少期に過度に親の期待に応えようとしていた人です。周囲の人の期待に応えようと努力するのは決して悪い事ではありませんが、完璧主義者になったりして、期待に応えられない自分を積めるようになると生きるのが苦しくなります。
ヒーロータイプでインナーチャイルドの傷が酷くなると、自分を責める気持ちが強くなり、他人にマウンティングしてしまう人もいます。そうなってしまうと、もう自分の事だけしか考えられなくなり、周囲の人から嫌な人間だと思われるようになります。
対処法としては、不完全なままの自分を自分自身で受け入れるしかありません。「自分を許します」「自分を愛します」「そのままの自分を受け入れます」等の言葉を唱えるのを習慣にすると良いでしょう。
インナーチャイルドの傷は自分自身で癒すのがオススメ
インナーチャイルドの傷は、他人や環境のせいにしても改善する事はありません。他人が変わっても、あなたの心や考えが変わる訳ではありませんので、自分で心の状態を整える事を考えて下さい。インナーチャイルドの傷がある場合のオススメの対処法を3つ紹介しますので、出来そうな事があれば試してみて下さい。
運動をすればポジティブな気持ちを保てる
心に問題を抱えている時は、運動を習慣にするのがオススメです。定期的に運動をしていれば、インナーチャイルドの傷があったとしてもポジティブになりやすいでしょう。運動は、ウォーキング等の軽いものでも効果がありますが、出来ればジョギングや筋トレ等、少し負荷が高いものを選ぶと効果的です。
もし、仕事等で運動する時間が取れない場合は、通勤の際に出来るだけ早く歩いたり、階段を利用するようにするだけでも大丈夫です。少しずつ体を動かす機会を増やしていけば、普通に生活をしているだけでも運動効果に期待出来るようになります。
寝る前の瞑想を習慣にして毎日気持ちをリセットする
仕事や子育て等をされている方は、毎日の生活にストレスを感じる事が多いと思います。定期的に運動をしてストレス発散が出来ると説明しましたが、それに合わせて瞑想をすると、一日単位で気持ちをリセット出来ます。
夜寝る前や朝起きてすぐの時間にやれば、スムーズに習慣に出来ると思います。もし、瞑想をする事に抵抗を感じてしまう場合は、目を閉じて呼吸に意識を向けたり、呼吸を数えたりするだけでも効果があります。瞑想は、思考を停止させて脳をリラックスさせる事に意味がありますので、通勤中の電車の中等でも出来ると思います。
潜在意識のワークでインナーチャイルドの傷を癒す
インナーチャイルドの傷は、考え方に間違いがあるだけの問題です。完璧ではない自分を許せなくなったり、人の機嫌を取らないといけない、等という思い込みを持ってしまっているだけです。
潜在意識にある考えを変えるだけなら、アファメーションや言霊の力を使うのがオススメです。自分のインナーチャイルドの傷の根本的な原因が分からない場合は、ホ・オポノポノの「ごめんなさい。許して下さい。ありがとう。愛しています」の4つの言葉を唱える事を習慣にしましょう。
まとめ
インナーチャイルドの傷は、誰か特別な人にだけ起きる問題ではありません。むしろ、誰にでもある心の問題という側面がありますので、自分や他人を責める必要はありません。
ただし、インナーチャイルドの傷を放置しておくと、不幸な現実を引き寄せてしまうこともあります。出来るだけ早めに根本的な原因を特定し、心に引っ掛かっている「生き辛さ」を解消させるようにしましょう。また、常に自分の心の状態や選んでいる言葉に意識を向け、ネガティブになっていないか気を付ける事も大切です。出来るだけ心地よい言葉を選ぶようにして、ポジティブな心を守るようにしましょう。