みなさんこんにちは。今回は40代の男女別の転職での成功率と失敗しない為の準備をテーマにお話したいと思います。
40代の転職は、男女共に非常に厳しいと言えます。絶対に不可能というわけではありませんが、事前に入念な準備はしておいた方が良いでしょう。この記事では、転職に失敗しない為の準備を紹介する他、精神的に疲弊しない為のポイントも紹介していますので、是非読んでみて下さい。
想像以上に厳しい!40代の男性と女性の転職成功率を紹介
40代の転職成功率は、両者共に20%を下回っています。特に男性の転職成功率が非常に低くなっているのが特徴と言えます。
40代男性の転職成功率は5.5~6.4%と超低水準
40代男性の転職成功率ですが、厚生労働省の年齢階級別入職率・離職率によると、40代前半が6.4%、40代後半になると5.5%まで下がります。
これ程までに転職する人が少ないのは、40代になると腰を落ち着けて1つの会社に所属し続けようと考える人が増えるからだと思います。20代後半の転職成功率が17.0%、30代前半が12.0%と転職成功率が高い水準になっているのは「もっと良い職場がある筈だ」「別の会社でチャレンジしたい!」と考える人が多いからでしょう。
採用する会社の立場から考えても、自分の可能性を信じられていて、前向きにチャレンジ出来る人を採用したいと思う筈です。40代で転職を考える場合は、自尊心や自己効力感をしっかりと高めておく事も大切です。
40代女性の転職成功率は15.2~17.5%と意外と高水準
40代の女性は、15.2~17.5%の水準で転職に成功しています。男性よりも女性の方が転職する人の割合が多いのは、離婚や経済的な事情により、パートから正社員を目指す人が増えるからだと思います。男性の場合は、フルタイムで働いている人が多いので、離婚をしたとしても直ちに転職とはならないのです。
平成30年の40代女性のパートタイム労働者の割合は、60%を超えています。結婚をして家事や育児と仕事を両立させる為、フルタイムでの労働が難しいという事情があるのでしょう。
また、40代女性の場合は、離職する人よりも入職する人の割合が多い、という特徴もあります。専業主婦でお勤めをしていなかった方もいるので、このような特徴が見られるのでしょう。
転職成功率を考える上での注意点
40代の男性と女性の転職成功率を紹介しましたが、厚生労働省が発表しているデータは、入職率と離職率です。例えば、40代の男性が1,000万人いるとして、入職率が6%なら60万人が転職に成功している、と言う意味です。
つまり、転職を希望する人が100人いたとして、その内の何人が希望通りの企業に入社出来たか、という統計データはないのです。実際に転職出来た男性が全体の6%程度存在する、と言う意味ですので、あくまでも参考程度に捉えるようにしましょう。
正確には、40代の男性は950万人、40代女性が930万人います。男性の転職成功率が6%だとすると年間で57万人、女性の転職成功率を15%とすると年間で140万人もの人が転職に成功している計算です。40代の転職が厳しいのは事実ですが、「こんなに沢山の人が転職に成功している!」と考えて前向きに捉えるようにするのがオススメです。
転職活動をしている際に気が滅入りそうになった時は、「何とかなる!私なら出来る!」と自分に言い聞かせて、気持ちを落とさないようにしましょう。
40代で転職を考えるなら必見!失敗しない為の準備7選
40代の転職は厳しいかもしれませんが、可能性はゼロではありません。次に紹介する7つの準備をしっかりやっておけば、採用される可能性が上がるでしょう。
何の為に転職をするのかを考えておく
就職の面接では、必ずといって良い程転職をする動機が質問されます。「勤めていた会社の上司が嫌いだったので」等と正直に答えると、問題があると思われてしまいます。かと言って「御社の成長性に魅力を感じて」とか「自分の可能性に賭けてみたい」といったところで、本心で言っていない事は直ぐに見破られてしまいます。
離職するきっかけが職場の人間関係にあった場合には、これを機会に転職する意味を徹底的に考えてみて下さい。時間を掛けて考え抜いた理由なら、それが本心だと面接の担当者にも伝わるでしょう。
また、転職をする上でのデメリットも考えておくと覚悟が決まります。メリットとデメリットの双方をしっかり考え、面接の担当者にどのように伝えれば良いかまで考えておくと安心出来ると思います。
自分自身の強みや欠点を理解する
就職の面接で担当者が知りたいのは、あなたがどういう人間であるかです。どのような性格で何を得意とし、逆に、苦手だと思っている事は何か、という事が知りたいのです。
あなたの方から「私はこういう人間です」と分かりやすく伝えてあげれば、担当者の理解も深まりますし、あなたを採用する「理由」も生じる事になります。
但し、あなたが自分自身の事を十分に理解していなければ、そのような事は出来ません。転職を機に自分がどのような人間なのかを自己分析して、自分を理解しておく事が重要になるのです。
自己分析がしっかり出来ていれば、面接で自己紹介をする際もスムーズ且つ相手が知りたい内容で纏められます。自己PRが苦手だと思っている人もいますが、しっかりと準備をしておけば驚く程説明が簡単になります。是非、やってみて下さい。
転職の計画を立てておく
転職を決意してから採用が決まるまでの期間は、概ね3ヵ月~半年と言われています。予定通りに転職の活動が進む事は少ないですが、事前に計画を立てておく事は重要です。
転職の計画を考えると採用までの全体の流れが理解出来るので、迷いや不安を感じる事無く就職活動に専念出来るでしょう。
また、転職の活動を一時的に中断する期限も決めておくのがオススメです。ダラダラと活動を続けていても良くありませんので、期限を設けてそれまでに採用されなかった場合は活動を中止しましょう。
更に期限までに採用されなかった場合に、継続して転職の活動を続けるのか、転職を断念するのかも決めておくと良いでしょう。期限を延長して転職活動を続ける場合は、「何故採用されなかったのか?」を徹底的に分析して考えるようにしましょう。
面接での質問を想定して回答を準備する
就職の面接で質問される事は、ある程度は決まっています。1つか2つは想定外の質問を入れられる事が多いですが、心の準備をしておけば何とかなる筈です。
大切なのは、時間を掛けて想定される質問の対策をしておく事です。例えば、「何か取得された資格等はありますか?」という質問なら、面接の担当者は、「弊社で働く上で、武器となるようなものをお持ちですか?」と聞いているのです。
例え、算盤が3級で書道が2段だったとしても、日商簿記3級を持っているなら簿記で回答するべきです。更に、資格を取得する際の背景や動機も伝えれば、相手の知りたい事に的確に答えた事になります。
「日商簿記の3級に合格しています。多角的な視点で会社や会社の業績を見られるようにと考え、勉強しました」等と答えると良いと思います。資格が無いなら無いで、「資格はありませんが、△△の勉強をしています」という回答を用意しておくと良いでしょう。
自分の経歴を整理する
転職の面接では、あなたはどういった人間かを探る為の世間話をする事もあります。この際、「学生時代は、何か部活動をしていましたか?」という話題になる事もあるので、自分のこれまでの経歴を整理して纏めておくと役立ちます。
ここで例えば、高校時代に虐めを受けていて、殆んど学校に通わなかった、という黒歴史があるとしましょう。そんな時に「高校時代の事は聞かないで下さい」と言っても仕方がありませんので、どんな学びがあったのかをしっかりと伝えられるようにしておく事が大切です。
大切なポイントは、全ての経歴に於いて自分も他人も許す事が出来ていて、学べている状態にする事です。幾ら虐めを受けていたからといって、恨み事を担当者に伝えても意味がありません。入念な準備をしておかないとなかなか上手く答えられませんので、時間を掛けて自分の過去を整理しておきましょう。
面接を受ける会社の事業内容を理解する
応募した会社のホームページも読まずに面接を受けるのは、相手に非常に失礼です。ホームページに会社の全ての情報が記載されているわけではないですが、自社の魅力や知って欲しいポイントが纏められています。
異業種への転職だと読んで理解出来ない部分もあると思いますが、面接を受ける会社の事業内容を理解しようとする姿勢が大切です。面接では、最後に「何か質問はありますか?」と聞かれるので、相手の会社の事業で知りたい事を纏めておくと良いでしょう。よく、何も準備をせず「聞きたい事はありますか?」と言われて「いえ、大丈夫です」と答える人がいますが、意欲が足りないと判断される事もあります。
面接で質問する事まできちんと用意をしておき、質問に答えてくれた事をに対して、しっかりとお礼の言葉を伝えるのが大人の対応です。
面接時の持ち物リストを作成する
面接の際に忘れ物をすると、確実に印象が悪くなります。特に履歴書や職務経歴書等を忘れると「この人は、何をしに来たんだ?」という空気になってしまいます。
忘れ物は、採用で不利になるからダメなのではなく、自分と相手の時間をムダにしてしまい、嫌な気分にさせてしまうからいけないのです。
面接で持参しなければならない物は、予め分かっている筈です。その上で「用意しておいた方が良い物」を思い付いたらメモに残しておき、最終的に持ち物リストに仕上げるのが良いでしょう。
しっかりと準備が出来ていれば、やる気があるように見えますし、機転が利く人だという印象になります。自分にとっても良い事が沢山ありますので、忘れ物をしない為の持ち物リストも作るようにしましょう。
転職でメンタルが疲弊しない為にすべき事5つ
転職の活動を続けていると、精神的に疲れが溜まってしまう事があります。特にネガティブになりやすい人は、心の健康を保つ為にも次の事を取り入れるといいでしょう。
週2時間以上の有酸素運動
ジョギング等の有酸素運動をすると、心を健康に保てるようになります。運動は、鬱病の薬以上に心をポジティブにする効果があるので、運動をしながらメンタルが病むという事が無いのです。
また、運動をすると睡眠の質も良くなります。夜なかなか眠れない、という人の多くは運動不足が原因とも言われていますので、夜眠れない人は、転職に関わらず運動をした方が良いでしょう。
有酸素運動の目安は、1回当たり1時間以上×週2回以上のペースが目安となります。忙しくて時間が無いという人も居ると思いますが、心が病んでしまうと転職活動どころではなくなりますので、運動を優先する位で丁度良いでしょう。これまで運動の習慣がなかった人が運動を始めれば、面接の際の話のネタにも出来ると思います。
朝目覚めたら直ぐのウォーキング
神経伝達物質のセロトニンは、脳の機能を高めて、精神の安定に貢献してくれます。セロトニンをしっかりと分泌させるには、午前中のウォーキングが非常に効果的です。セロトニンは、午前中の刺激が少ない日光を浴びた時とリズム運動をした時に分泌されるからです。
午前中のウォーキングは、15分も行えば十分に効果があります。出来れば、朝起きて直ぐにウォーキングをすると、より高い効果があると言われているので試してみて下さい。
もし、どうしてもウォーキングする時間が無いという場合は、15分早起きして、通勤経路を少し遠回りするのでも良いと思います。楽しければ続けてみようという気持ちになりますので、早起きして自然豊かな公園を歩くのも良いでしょう。先ずは、継続する事を目標にして取り組むのがオススメです。
転職に成功した場合のメリットをノートに書き出す
転職に成功した際のメリットを書き出していくと、潜在意識の働きで転職に成功し易くなります。
よく若い女性等で素敵な人との出会いに期待して、出会った後の楽しい出来事を妄想していると言う人がいますが、同じ事を転職でもするのです。転職出来た時を考えてもあまりワクワクしないという方には、特にこの方法は有効です。
毎日、15~20分程、就寝前の時間を利用して書くと、効果が高まります。メリットの書き出しをしていると、まだ転職出来ていない現実に強い不満を感じるかもしれませんが、強い不満は、潜在意識が上手く書き換えられている証拠です。そういう時こそ、ノートに書き出すワークを継続して、転職の成功が更に強固な信念となるようにしましょう。
否定的な言葉を肯定的な言葉に置き換える
否定的な考えの人は、面接でも否定的な言葉を使い易くなります。愚痴や泣き言、自分や他人の能力を否定する様な発言は、誰が聞いても不快に感じます。就職の面接でも、担当者はあなたが発する言葉から本心や正体を見抜こうとしています。その場凌ぎで誤魔化そうと思っても、簡単に見破られてしまいます。
もし、考えが否定的である事に心当たりがあるなら、否定的な言葉を発したら直ぐに肯定的な言葉に置き換える、という事を習慣にして下さい。例えば、「あ~、面倒臭い!」と言ってしまったら、「よし、忍耐力を鍛えるトレーニングだ!」というように言い換えるのです。これを習慣にしていると、自分の口から出る否定的な言葉に敏感になります。二度と否定的な言葉を使うまい、という信念も持てますので、仮に面接が無かったとしてもやるべきでしょう。
使っていない物を徹底的に手放す断捨離
使わなくなった物を手放していく事を断捨離と言います。断捨離は、部屋がスッキリした、片付いたから良かった、というものではなく、あなたの運勢を良くする為にするのです。
使わなくなった物からは、邪気という悪い気が生じるようになります。そして、気は水に留まる性質があるので、10%以上が水で出来ている人間に悪影響を及ぼします。つまり、使わなくなった物が家の中にあると、そこに住む人の運勢を悪くしてしまうのです。
スピリチュアルや神事の基本は掃除ですが、埃から邪気が生じるからするのであり、掃除で出来ていなければ何をやっても上手くいかないからです。その掃除を行う大前提として、使っていない物が無い状態にするのが断捨離です。
断捨離が出来ていない状態で幸運を期待するのはムリがあります。転職で奇跡を起こしたいなら、今直ぐにでも使っていない物を手放しましょう。
まとめ
思うように転職出来ず悩んでいる人も居ると思いますが、悩んでいる暇はありません。この記事で紹介した事を全てやれば、相当の行動量になりますので、運気も大きく変えられる筈です。
面接の担当者の立場を考えれば分かりますが、雇ってみなければ分からない、というのが本音です。「雇ってみようか?」という気になるかどうかは、あなたの人柄が間違いなく大きく影響します。気持ちの良い返事や挨拶、明るい表情等、当たり前過ぎる位基本的な事を大切にすると、上手くいくのではないかと思います。