みなさんこんにちは。今回はマインドセットをテーマにお話したいと思います。
マインドセットという言葉をなんとなく聞いた事があるけど、詳しい意味や使い方は分からないという方は多いのではないでしょうか。インターネットで検索をしても、腑に落ちない説明がされている事が多く、詳しく理解している人は少ないようです。
そこで、マインドセットの意味や使い方、潜在意識との関係性について、図解イラスト入りでまとめてみました。是非、最後まで読んでみて下さい。
マインドセットとは潜在意識による思考のフレームワークの事
マインドセットは、一言で言うなら思考のフレームワークの事です。考え方の基礎、というとイメージしやすいかもしれません。潜在意識には、過去世からの膨大な記憶が情報として残されています。その記憶に基づく考え方の特徴や個性がマインドセットというものです。
マインドセットが形成されるのは過去生・胎内期・0〜3歳
広い意味でのマインドセットは、過去世からの記憶がベースとなっていますが、私達が人生を生きていく上では、自分が母親の胎内にいる時と生まれてから3歳位になる迄の記憶がマインドセットに大きな影響を与えています。この2つの時期は、自分で自分自身の事をどう捉えるか、自尊心という意味で重要です。
まず、母親の胎内にいる時に母親がネガティブな感情になってしまうと、それが胎内にいるあなたに影響を与えます。分かりやすく言うと、自分の母親がネガティブな感情になってしまったのは、自分の責任であり、自分なんて生まれない方が良いんだと思ってしまいます。
生まれてから3歳位迄の時期は、母親のちょっとした表情の変化等で、自分は愛されるに値しない人間だと思ってしまう事があります。母体の中にいる時期に受けてしまう影響をバーストラウマ、生まれてから3歳位迄の時期の影響をインナーチャイルドという言い方をする事があります。程度の差はありますが、バーストラウマとインナーチャイルドがマインドセットや潜在意識に影響を与えていて、それを乗り越えて生きているのが私達というわけです。
潜在意識が書き換えられるとマインドセットが変わる
潜在意識とマインドセットの関係は、密接となっています。潜在意識が変わればマインドセットが変わりますし、逆にマインドセットが変われば、潜在意識も自然と書き換えられます。
例えば、夢や願望の実現について、あまり自信が無いという場合でも、自分が信頼している誰かに「君なら出来るよ!」と言って貰っただけで揺るぎない自信を付けてしまう事もあります。逆に、子供が何かを成し遂げようと努力している時に、親が「くだらない事やってないで宿題をしなさい!」等と言うと、自信を失い、人生が上手くいかないマインドセットになってしまう事もあります。
人生を幸せに生きていく為には、他人から受けるマインドセットの悪影響を最小限にする必要があります。悪影響を少なくするには、全てを自己責任で生きる事が大切です。誰かの責任にして愚痴や不満を言っている時は、心が弱くなり、マインドセットや潜在意識が悪影響を受けやすくなってしまいます。人生で起きる全ての事を自分の責任だと捉えるようにすれば、否定的な言葉が出る事も少なくなるでしょう。
マインドセットとは現象に対する自分の捉え方の事
マインドセットは、自分に起きる現実に対して、どういった反応をするか、どんな癖を持っているのか、という風に捉える事も出来ます。よく成功者のマインドセットとか幸せになる為のマインドセットという言い方をしますが、成功者や幸せになる人の考え方の特徴について述べているに過ぎません。
潜在意識にある信念は、成功者の書いた書籍や歴史小説等を数多く読む事でも変えられますが、短期間に書き換えるには言霊やアファメーション等が効果的です。大切なのは、「自分は、△△だから」というような決め付けをしない事です。自分の考えの特徴について、否定的な部分を決めつけてしまうと、それがアファメーションとなってしまい、強固な信念になってしまう事があるので注意しましょう。
マインドセットと潜在意識を整える6つの方法
マインドセットや潜在意識は、上手に整える事が大切です。人間は、何もしないでいると否定的な事を考えたり、憂うつな気分になる生き物です。自分で自分自身の心に火を灯す事をすれば、潜在意識とマインドセットを常に良好に保てるようになるのです。
言霊でマインドセットと潜在意識を書き換える
良い言葉を選ぶようにすると、潜在意識やマインドセットに良い影響を与えられます。
例えば、人生で何か困った出来事が起きた際に「もうダメだ」が口癖の人と、「何とかなる」が口癖の人がいたとします。単なる口癖の違いに過ぎないかもしれませんが、「もうダメだ」が口癖の人は、失敗をしやすいマインドセットで「何とかなる」と言う人は、困難を乗り越えやすいマインドセットと言えます。
言葉は、自分で意識をするようにすれば、自然とポジティブな言葉だけで話せるようになっていきます。難しい事ではありませんので、否定的な言葉を言わないようにして、自分が元気で前向きになるような言葉を考えるようにしましょう。
運動でネガティブになり難いマインドセットを手に入れる
定期的に運動する習慣を身に付けると、そもそもネガティブになりにくいマインドセットになれます。
運動は、鬱病の治療にもなると言われていますが、効果としては、抗鬱剤による治療よりも有効だと考えられています。アメリカの研究では、週3回30分のややきつい有酸素運動をする事で、鬱病の運動療法になる事が分かっています。運動をする事で体力も付きますし、睡眠の質の改善され、心の状態を良好に保ちやすい状況になるでしょう。
もし、過去に起きた出来事を引きずっていて鬱になる程ツライ時は、ジョギング等の運動をするようにしましょう。潜在意識ワークで心を整える事も有効ですが、それ以上の効果と即効性がありますので、運動をして少し落ち着いてから潜在意識のワークを始める流れが良いと思います。
瞑想でリセットして1日単位の区切りで生きる
誰にでも「今日は、精神力にきつかったな」という日があるものです。職場の人間関係だったり、お金の問題だったりしますが、翌日以降に持ち越ししまうのは、潜在意識やマインドセットの観点から好ましくありません。基本的には、1日単位の区切りで生きるようにし、ツライ出来事によるネガティブな感情をリセットしていく事が大切です。
否定的になった感情のリセット方法は幾つかありますが、運動や瞑想をするのがオススメです。気持ちがネガティブになっている時は、否定的な考えに囚われていて、考えるのを止める事が出来なくなってしまいます。運動や瞑想をしながら考え事は出来ませんので、否定的に考えるのを止める、という事に繋がります。
瞑想は、呼吸や動作に意識を向けるやり方や自分に関わる全ての人の幸せを願う慈悲の瞑想等もあります。瞑想法により向き不向きもありますので、幾つかのやり方を試してみて、自分に合った方法を見付けるようにしましょう。
思考の抽象度を上げて傷付かないマインドを手に入れる
抽象度を上げて考える習慣が身に付くと、そもそもネガティブになりにくいマインドセットが手に入ります。
抽象度というのは、思考の抽象レベルの事です。例えば、飼い犬に柴犬の「ポチ」がいたとします。ポチは、抽象度の最も低い概念ですが、「柴犬」という概念で見ると1つ上の抽象度になるのですが、さらに「犬」「哺乳類」「動物」「生物」と抽象レベルを上げていく事が出来ます。
抽象度の最も高い概念は、色即是空の「空」で、存在としての「有」と「無」を包摂するものです。空の抽象度で考えるのは難しいですが、出来る多くの人の幸せを願う事は出来るでしょう。自分だけの幸せしか考えれない人は心が苦しくなっていきますが、世界中の人々の幸せを願う人に不幸な人はいません。少しでも心を広くし、より多くの人の幸せや健康、豊かさを願えるようになると、不幸になりにくいマインドセットが手に入るのです。
セルフトークを整えて自己効力感を上げる
夢や願望の実現に対して、揺るぎない自信を持っている人と自信を持てない人がいます。両者の違いは1つではありませんが、セルフトークがネガティブかどうか、という点に違いがあります。
セルフトークというのは、無意識に行われている脳内の会話の事です。会話にならずに、ちょっとした気持ちの動きや単語だけの場合もあります。セルフトークは、平均すると1日あたり4万回~6万回も行われていると言われ、その殆どがネガティブになっているそうです。
このネガティブになっているセルフトークをポジティブに矯正していくと、自己効力感が上がり、目標の実現に対して「必ず出来る!」と思えるようになっていくでしょう。揺るぎない自信は、成功者のマインドセットの特徴でもあります。潜在意識を活用して、どうしても叶えたい夢がある時は、セルフトークに意識を向けてポジティブな表現に言い換える、という事を習慣にしてみて下さい。
アファメーションでマインドセットを整える
アファメーションは、未来における自分自身を肯定する宣言です。例えば、結婚をして幸せな生活を手に入れるのが夢なら、「素晴らしい男性と出会い、結婚する事に決まりました」という言葉を唱えるのがアファメーションです。
アファメーションをする目的は、未来をリアルにイメージして、ポジティブな感情を味わう事です。未来における現実は、今感じている感情や考えが種となっています。引き寄せの法則や宗教的な祈りで説明される事もありますが、潜在意識を書き換えて、未来に起きる現実を望み通りにしようというのが背景にあります。
アファメーションをすれば、どのようなマインドセットでも手に入ります。望む未来についてしっかりと考え、心がワクワクする情景を短い文に纏めるのが上手に潜在意識を書き換えるポイントです。
幸せなマインドセットと潜在意識になる言葉5選
最後に幸せなマインドセットを手に入れる為の言葉を5つご紹介します。時間がある時に繰り返し唱えるようにしていると、スムーズに潜在意識がポジティブに書き換えられ、幸せに生きるマインドセットに変わります。
「自分の人生は自分の責任だ」
この言葉を繰り返し唱えていると、自分に起きる全ての出来事が自己責任だという事に気が付きます。例え嫌いな上司から嫌みを言われたとしても、職場の同僚に嫌がらせを受けたとしても、「自分の人生は自分の責任だ」と脳に言い聞かせるようにします。
何故、この言葉を唱えるかというと、他人の考えを変える事は決して出来ないからです。そして、自分に起きた現象の捉え方を変えれば、辛くも何ともない見方がある事に気が付くのです。周囲の人間を一切変える事無く、自分のあり方や考え方を変えるだけで問題を解決する方法です。
何度も「自分の人生は自分の責任だ」と唱えていると、不平や不満が一切なくなり、幸せになれるマインドセットに変わります。心が強くなるのが実感として分かりますので、是非唱えてみて下さい。
「ありがとう」「ありがとうございます」
この2つの言葉は、最も強力な作用がある言霊だと言わています。
「ありがとう」と「ありがとうございます」があり、「ございます」を付けた方が良いという意見もありますが、どちらを選んでも大丈夫です。ありがとうの神様で知られる小林正観さんの話しでは、一切、否定的な感情にならずに年齢×1万回唱える事が出来ると、奇跡が起きるそうです。
ありがとうの言葉を唱えて、覚醒したり、ハイヤーセルフと繋がったという人もいます。覚醒をするというのは、右脳が開花する事を意味しますので、潜在能力をフルに発揮して、夢や願望を叶えられる可能性が高まります。また、ツライ出来事が起きた時にネガティブな思考から解放されたい、という時に「ありがとう」を何度も唱えていると、不快な感情に溺れずに済みます。
「私は自分が大好きです」「自分を愛します」
この2つの言葉を唱えていると、自尊心が高まり、自分で自分を大切にするマインドセットに変わります。どちらの言葉を選んでも構いませんが、声に出して言ってみて言いにくい方を選ぶのがオススメです。
この言葉を唱える時は、自分の脳の中にもう1人の自分がいるとイメージして、その脳内の自分に語り掛けるようにすると、より効果的だと思います。言葉に出して唱えていると、とても幸せな気持ちになれます。人によっては、この言霊を唱えている途中で、歓喜に満ちて涙を流す人もいる程です。
自分に自信が持てなかったり、別途感を感じている人は、是非、唱えてみて下さい。試しに1,000回唱えるだけでも、大きな効果を実感出来ると思います。
「私って凄い」「自分は凄いんだ」
自分自身の事を凄い存在だと思えると、自己効力感、願望実現に対しての自己能力の自己評価が高くなっていきます。何か目の前の課題があった時に「私にはムリ!」って思ってしまうのと、「私なら出来る!」と思うのとでは、結果がまるで違ってきます。
ただし、自己効力感がとても下がっている時に「自分は凄い!」と言っても、そう思えない時があります。そういう時は、自分についてはさておき、素晴らしい可能性を秘めた「自分の脳」に向かって言うようにして下さい。
何か困難に直面した際、自分にはムリだと思ってしまったとしても「脳が何とかしてくれる」と思えれば、そのうち自分の事を凄いと思えるようになっていけるでしょう。
「人生は何とかなる」
お金や人間関係、健康等、色々な問題が生じて窮地に追い込まれてしまうと、自分の力ではどうにもならないと言う感覚になる事もあります。しかし、本来何とかならない問題というのは起こらないものなのです。
キリスト教では、「神は乗り越えられない試練を与えない」という言い方をしますが、その通りだと思います。例えば、「お金に困った」と思っている人は沢山いますが、何かしら食べ物は食べられている人がほとんどでしょう。その現実がいつまで続くか分からないといった未来への不安を強く感じてしまうとツラくなってしまいますが、いつか何とかなるのが人生です。
この言葉を唱えていると、些細な事では動じないマインドが手に入ります。何十回か言葉に出して言うだけでも効果が感じられると思いますので、是非試してみて下さい。
まとめ
マインドセットは、少し分かりにくい概念だと思うかもしれません。意味が難しいと思ったら、潜在意識をポジティブにする事だけを考えるのでも大丈夫です。
成功したり、幸せになるマインドセットは、どれもポジティブな考え方で構成されています。否定的な考えや感情を自分の中から全て排除し、爽やかで肯定的な考えや感情でいる事を重視すると上手くいくはずです。幸せになるには、今の状況のままで幸福感を感じる事が大切です。潜在意識のワークや言霊を唱えるようにして、ありのままの現実と自分自身を受け入れるようにしましょう。