みなさんこんにちは。今回はマルチ商法の手口や仕組み、種類等をテーマにお話したいと思います。
マルチ商法は、私も過去に勧誘されて断った経験があります。友達からの誘いだったので、断るのに少し抵抗があったのを覚えています。マルチ商法は犯罪ではありませんが、必ずしも優れたビジネスモデルではありません。
ここではマルチ商法の基本的な仕組みや種類、マルチ商法に関わる事で生まれるデメリット等について解説します。
マルチ商法では商品の販売よりも会員を探すのが目的となる
ネットワークビジネスやコミュニケーションビジネス等と言われる事もあるマルチ商法は、商品の販売をするという点は一般のビジネスと同じです。しかし、人を紹介する事で儲けが出る点に特徴があります。例えば、掃除機を1つ販売するとマージンが2,000円発生し、販売する人を紹介すると3万円が報酬として支払われるという仕組みです。
そして、商品を販売したり人を紹介したりするには、毎月一定額の会費が必要になる事がほとんどで、商品を販売するよりも販売する人を探す方がメインになり易いのが特徴です。紹介された人もまた、商品を販売する人を探すのが目的になる為、次から次へと勧誘が進んでいく仕組みとなっています。
会員が別の会員を集める為本部だけが何もせず儲かる仕組みになっている
マルチ商法の本部は、濡れ手で粟の状態で儲けが出ます。まず、会員からは、入会金や月々の会費が入ってきますし、商品が売れれば、当然利益が出ます。会員からの儲けがほとんどですが、会員の集客は、会員が勝手にやってくれます。
つまり、マルチ商法の本部にとっては、会員がお客さんという事になるのですが、会員が別の会員を集める事に必死になってくれるので、マルチ商法の本部は、何もせずに儲けが出る仕組みになっています。マルチ商法で利益を出せる人も少しはいますが、基本的にはマルチ商法の本部だけが儲かる為の仕組みとなっているのです。
マルチ商法は犯罪ではないもののトラブルが多発しており規制もされている
マルチ商法=違法だと考えている方も少なくありませんが、現在の所は、法律で禁止されている行為ではありません。しかし、マルチ商法に関するトラブルが多発している事から、法令で幾つかの規制が行われています。
まず、マルチ商法で会員を集める時は、本部や会員について記載されている書面の交付義務があります。また、勧誘をする時は、目的を告げないといけません。その他の規制も含めて、しっかりとルールを守らないと行政処分・罰則を受けます。クーリング・オフについてもしっかりと説明しなければならず、会員を集めるのは非常に困難となっています。
そんな中でも、既に会員となっている彼らは、当然商品の素晴らしさだけを力説してきます。さらに、マルチ商法の入り口は親戚・友人等からの誘いとなる事が多いものです。その為、最初は怪しんでいても、ポジティブな言葉ばかりが耳に入ってしまい、徐々に警戒心が解けていってしまいます。
マルチ商法とフランチャイズとの違いは同業者が増えて困るかどうか
マルチ商法は、一見するとフランチャイズのようにも見えます。例えば、コンビニのオーナーは、加盟時に加盟金を支払っていますし、売上の一定割合をコンビニ本部にマージンとして支払っています。マルチ商法も入会金と月々の会費を支払っているので、コンビニと同じではないかと思うかもしれません。
マルチ商法とフランチャイズとの最大の違いは、加盟する人が「同業者が増えて困るかどうか」にあります。マルチ商法の場合は、会員を探すのが仕事のようなものなので、同業者が増えて大歓迎のはずです。
ところが、コンビニ等のオーナーは、ライバルが増えるのは死活問題です。もし、友人・知人等に誘われたビジネスが「マルチ商法かな」と思ったら、同業者が増えて困るビジネスモデルかどうかで判断するようにして下さい。
マルチ商法の被害に遭わないようにする為のポイント
マルチ商法の被害に遭わないようにするには、勧誘方法や商品の種類等を理解しておく事が大切です。
クーリング・オフ制度を活用すれば、中途解約が出来ますが、その期間は20日以内と短いうえに、勧誘者は言葉巧みに解約を先延ばそうとしてきます。
そうなってしまっては、泣き寝入りするということにもなりかねないので、しっかりと未然に被害を防ぐ事が大切です。
マルチ商法には3つの代表的な勧誘方法がある
マルチ商法の勧誘の手口には、主に3つのパターンがあります。
まず、勧誘して来る人は、必ずと言って良い程「誰でも簡単に儲けられる」という言い方をしてきます。酷い人になると、「こんなに良い話に乗らないのはバカだ」とまで言ってきます。
また、常に2人だけで会おうとするのも特徴の1つです。誰かに入会を反対されては困るからです。勧誘をしてくる人は、「誰かを勧誘して自分だけが得をしたい」と強く思っている為、執拗に勧誘してきます。
金銭的なリスクについては絶対に触れないというのも特徴です。ほとんどの会員が儲かっていないにも関わらず、「△△さんは、こんなに儲けている!」と言ってくるケースもあります。
マルチ商法で扱われる商品は利益率が高いものなら何でもある
マルチ商法では、健康食品や化粧品、浄水器や電話・ファクシミリ等の商品を扱っている事が多いですが、基本的には、利益率が高いものなら何でもあると考えておきましょう。
友人・知人から会員になる事を誘われても、「これはマルチ商法の種類では聞いた事が無いから」という理由だけで判断するのは危険です。しっかりとビジネスモデルの仕組みを理解して、マルチ商法かどうかを判断しないといけません。
もし、マルチ商法のお誘いがあったら、「あなたとの関係を大切にしたいから」という理由で断るのがオススメです。いきなり連絡を絶ってしまう事も出来ますが、出来る限り相手の立場も尊重してあげましょう。
マルチ商法の危険性やデメリットは知れば自ずと避けられる
マルチ商法の被害から身を守る為には、「マルチ商法は危険」だという事を理解している必要があります。「もしかしたら、旨い儲け話があるかも」なんて思っていると、いつの間にか騙されてしまうかもしれませんので、注意しなければなりません。
以下に詳細なデメリットをまとめましたので、しっかりと理解して、マルチ商法の勧誘に聞く耳を持たず、被害を防ぎましょう。
売れない商品を売らされるのでツライ
まず、マルチ商法で取り扱われる商品は、間違いなく「売れない商品」です。本当によく売れる商品なら、お客さんの方からやって来て商品を買ってくれるでしょう。
マルチ商法にもよりますが、商品の販売にもノルマが課せられる事があります。売れない商品を必死で売らされる事になるので、ツライのは当然です。会員を集めようとして自分の評判を落とすばかりか、売れない商品を売らされるというのがマルチ商法の現実である事がほとんどです。
稼いだ金額以上のお金を失う事がある
マルチ商法は儲からないどころか大きく損をしてしまいます。マルチ商法の勧誘をしている人は、「お金になりさえすれば良い」と考えているでしょう。誰かを勧誘してお金になるなら、後はどうでも構わないという考えです。
仮に友人関係にあった人から勧誘されたとしたら、その相手はあなたの事を「金になる人」としか思っていないかも知れないと言う事です。このような関係性では後々の友人関係に暗い影を落としてしまいます。
勧誘で信用を失い自尊心や自己肯定感・魅力がなくなる
マルチ商法の会員になってしまうと、新たな会員獲得の為の勧誘活動は避けられません。しかし、マルチ商法の会員になれと言って、簡単に会員になる人はほとんどいないものです。
もし、新しい会員を勧誘する事になったら、ノルマを達成する為に知人や友人に声を掛けなければなりません。なかなか勧誘に成功しない現実を克服する為に、知人や友人を巻き込む行為がマルチ商法の勧誘です。
このような勧誘をしてしまうと、信用を失ってしまい、人から嫌われてしまうのは当然です。気づけば昨日までいた友人達も愛想を尽かして、周りから去って行くかも知れません。
また、「お金が儲かりさえすれば良い」「自分だけ上手くいけば良い」「人がどうなろうと構わない」という考えは、あなたの魅力を下げてしまいます。つまり、知人や友人があなたから離れていくだけでなく、誰からも相手にされない人間になってしまう事もあるのです。
場合によっては違法行為になる
マルチ商法は、ねずみ講とは異なり、規定を守っている場合は合法として認められていますが、だからといって、会員になることは危険です。
会員になった場合、新規会員獲得に動きますが、マルチ商法を規制する「特定商取引法」では、勧誘目的を伝えないままのアポ取りや、一度断った人を再び勧誘する事などを禁じています。
その為、新規会員獲得に躍起になった為に、法律を違反してしまうと、3年以下の懲役もしくは、300万円以下の罰金が課せられる事もあります。
マルチ商法自体は犯罪ではありませんが、その活動は制限されていて、違反すると処分を受けるという事をしっかりと覚えておきましょう。
マルチ商法より潜在意識を活用する方が絶対にお得な3つの理由
マルチ商法に手を出してしまうのは、当然お金を手に入れたいという気持ちがあるからでしょう。お金が欲しいだけなら、マルチ商法で勧誘や商品販売をするよりも、潜在意識を書き換える方が簡単です。マルチ商法ではすぐに限界を感じてしまいますが、潜在意識の活用なら無限の可能性を感じられるはずです。
勧誘のテクニックより潜在意識の書き換えの方が簡単だから
マルチ商法の勧誘は、訪問販売のような難しさがあります。個人宅を訪問する営業を経験した事がある方は分かると思いますが、契約が取れるまでに半年以上掛かる人もいる程です。このような難易度の高い勧誘テクニックを身に付けるくらいなら、潜在意識を書き換える方が簡単です。
潜在意識の書き換えは、分かり易く言うなら考え方を変える事です。勧誘を嫌がる人に無理に勧める必要もなく、自宅でコツコツ続けられるのも特徴です。また、潜在意識の書き換えに慣れたら、お金以外のテーマについても望み通りの現実を作っていけます。
潜在意識を学ぶと自尊心も自己効力感が高まり強く生きられるから
潜在意識を学んでいくと、自分の考え方次第で人生がどうにでもなるという事が分かります。これまで、人生で何か上手くいかない時に人の責任にしてしまった経験がある方もいるでしょう。ですが、潜在意識を学べば「自分の人生は自分の責任である」という事が腑に落ちます。
自分の人生を自己責任で生きられるようになると、自尊心も自己効力感も高くなり、強く生きていけます。マルチ商法は、すればするほど罪悪感が募ってきますが、潜在意識の活用ならそんな心配もありません。
潜在意識を活用する方が魅力的になれるから
マルチ商法の勧誘をしている事を人に自信を持って話せる人は、少ないはずです。自分だけが儲かれば良いという考えの集団なので、後ろめたさがあるからです。
これに対して、潜在意識を活用する成功の方法は、自分の努力で人生を切り開いていく方法です。潜在意識で大成功したという人は、憧れられる事はあっても後ろ指を指されるような事はありません。
お金だけでなく、恋愛や仕事にも活かせるので、自分自身をより魅力的にしていける潜在意識を活用してみてはいかがでしょうか。
まとめ
マルチ商法は、犯罪ではありませんので、必ずしも全否定されるものではありません。しかし、潜在意識が劣等感の情報に書き換えられたり、人間関係を悪化させたりする危険性があるのは間違いありません。マルチ商法の仕組みを考えても、会員が儲かる事は基本的に無く、結局本部の為に働かされて終わるだけの事がほとんどです。
そういったビジネスをするくらいなら、潜在意識を学び、後ろめたさを感じる事のないより魅力的な方法で夢を叶えるようにしましょう。