みなさんこんにちは。今回はネットワークビジネスの基本と成功者一覧、日本の現状をテーマにお話したいと思います。
ネットワークビジネスというと違法なイメージがありますが、法律上は、連鎖販売取引という形態で違法ではありません。ただし、販売方法に問題がないわけではなく、安易に販売員になってしまうと、人間関係に問題が生じる事があるので注意が必要です。
ここでは、ネットワークビジネスの基本について紹介すると共に、販売員として成功した人の事例について紹介します。
ネットワークビジネスは口コミによって商品を販売するビジネスモデルの事
ネットワークビジネスは、ビジネスモデルの1つですが、購入者と販売員の口コミによって商品販売が展開していくところに特徴があります。違法な取引ではありませんが、執拗な勧誘が行われることから、日本では、あまり良い印象が持たれていないと思います。
ネットワークビジネスの儲けの仕組み
ネットワークビジネスは、販売員の口コミによって市場に商品を流通させる方法を取ります。口コミ以外に広告を打ったりする事はありませんので、同業他社と比べて、広告宣伝費を丸々削減出来ます。
この削減した広告宣伝費を販売員の報酬に充てますが、それでも尚、広告を打つ同業他社よりも費用を削減出来る仕組みなのです。
そして、削減出来た経費のお金を研究開発に充てる事が出来るので、他社よりも高品質の商品が作れるというわけです。一見すると良い事ばかりに思われますが、フルコミッションで働く販売員による強引な勧誘が問題になる事があります。
ネットワークビジネス販売員の報酬の仕組み
現在、日本国内には、1000社以上のネットワークビジネスの会社がありますが、そこで働く販売員の殆んどは、フルコミッション制度で報酬を受け取っています。
フルコミッションというのは、個人事業主のように売れたら売れた分だけ報酬が入るという仕組みです。自分の宣伝で1つも商品が売れなければ、全くお金にならないので、とても厳しい世界だと言えます。
とても厳しい世界で生き残っていかなければならないからこそ、強引で執拗な勧誘をせざるを得ないのです。そして、無理やり商品を買わされた顧客が国民生活センターなどに苦情を申し立てる事でネットワークビジネスが社会問題になっているのです。
ネットワークビジネス販売員のタイトル制度
ネットワークビジネスの会社では、商品の販売員をタイトルで区分けしている事が殆どです。タイトルは、一定期間に販売した商品数により、決定される事が多くなります。
例えば、ネットワークビジネスで有名なアムウェイ社では、ダイレクトディストリビューター、エメラルド、ダイヤモンド、クラウンアンバサダーの4タイトルに販売員を分けています。
そして、ダイレクトディストリビュータは平均年収が300万円なのに対し、クラウンアンバサダーが平均年収1億円と大きな差を付けて、販売員のモチベーションアップにつなげています。
ネットワークビジネス成功者の一覧
ネットワークビジネスの成功者は、日本よりも外国に多く存在します。日本のネットワークビジネスでの成功者は、月に数百万円クラスの稼ぎですが、世界に目を向けると月収1億円以上も稼いでいる人がいます。
Yager, Dexter & Birdie
Yager, Dexter & Birdieは、アムウェイ社に属する販売員です。1ヶ月当たりの稼ぎが約130万ドルなので、毎月1億円以上の報酬を受け取っている計算になります。
Yager, Dexter & Birdieは、夢と前向きな姿勢、知識があれば、出来ない事は何も無いというのが信念です。ネットワークビジネスにおいても、常に前向きな姿勢で取り組み、必ず出来るという信念で取り組んでいたのではないでしょうか。
Holton Buggs
Holton Buggsは、OrganoGoldに属するネットワークビジネスの販売員です。毎月の収入は115万ドルにも及びますので、月収1億円以上は稼いでいる計算になります。Holton Buggsは、ネットワークビジネスの販売員として活躍する他、ヨーロッパの各国でビジネスに関するイベントを開催しています。
Angela Liew and Ryan Ho
Angela Liew and Ryan Hoは、Nu Skinに属しているネットワークビジネスの販売員です。
平均すると月間110万ドル近くの稼ぎがありますが、2012年にNu Skinで2000万ドルという史上最高の月収を手にした事で知られています。2000万ドルというと、日本円にして20億円以上にもなる金額です。1ヶ月間でこれだけのお金を稼ぐというのは、一般の人の想像を遥かに超えているのではないでしょうか。
Shane Morand
Shane Morandは、OrganoGoldに所属しているネットワークビジネスの販売員ですが、月収約1億円を稼いでいる人です。Shane Morandは、19歳の頃からナポレオンヒルの成功哲学を熱心に学んでいたそうです。
25歳の時に勤めていた大手の印刷会社でも、販売とマーケティング担当副社長に就任しています。仕事では、自分に出来る事を全てやり切り、更にもう少しやるという事を習慣にしている人です。
Barry Chi & Holly Chen
Barry ChiとHolly Chenは、アムウェイ社に属しているネットワークビジネスの販売員です。月間約65万ドル、年収でいうと約8億円を稼いでいます。アムウェイの中では、世界で2番目のダブルクラウンアンバサダーです。
Barry ChiとHolly Chenの元には、20人以上のクラウンアンバサダーと2000人以上のダイヤモンドが存在し、合計約30万人の販売員を構成しています。Barry ChiとHolly Chenは、アジア全域で活動を行い、定期的に大規模な集会を開催しています。
Rolf Kipp
Rolf Kippは、FLPのネットワークビジネスに販売員として属しています。収入については、月間50万ドルから80万ドルは稼いでいると言わていますので、年収で言うと6億円~10億円程になる計算です。1995年にFLPに入社して依頼、努力を重ねてきた結果、FLPドイツの最高所得者にまで成功しました。
Brian McClure
Brian McClureは、Ambitのネットワークビジネス販売員です。月収にすると約45万ドル、日本円で約5000万円位の報酬を得ています。
Ambitは、アメリカで急成長している民間企業ですが、電気や天然ガスを販売しています。日本では、化粧品や健康食品のネットワークビジネスが多いですが、外国では、電気やガスなどのエネルギーもビジネスの対象となっているようです。
Foo Howe Kean & Jenny Ko
Foo Howe KeanとJenny Koは、アムウェイに属し、年収にすると約5億円を稼いでいると言わています。どちらも台湾出身の人で学生時代から自分のビジネスを作るという夢を持っていました。しかし、お金や経験など、ビジネスに必要なものを持っていなかったので、アムウェイのプログラムに参加したそうです。
最初は、思うように販売に繋がりませんでしたが、ビジネスを軌道に乗せた今では、アムウェイから多くの賞を受賞するまでに成長しています。
Art Napolitano
Art Napolitanoは、George Zaluckiと共にACNというネットワークビジネスの会社を立ち上げています。30歳になるまでは、ロックバンドでの音楽活動に力を入れていました。
その後、ネットワークビジネスに夢中になって取り組み、現在では、月収4000万円を超える成功を収めています。現在では、Art Napolitanoの下には、50万人以上の顧客を獲得しています。
Kim Hui
Kim Huiは、Jeunesse Globalというネットワークビジネスの会社の販売員です。1ヶ月の報酬は、40万ドルにも及ぶと言われています。
Kim Huiは、中国で生まれましたが、育ったのはアメリカです。彼女の両親がアメリカで仕事を探すのに苦労しているのを見て、必ず成功すると決心したそうです。現在では、年収数億円の成功者となり、世界各地を旅行して周っているそうです。
ネットワークビジネスの日本の現状
日本におけるネットワークビジネスという言葉は、連鎖販売取引やマルチ商法(MLM)などを一括りにして使われる事が多くなります。法律上、違法行為となる無限連鎖講まで含められる事もあり、良い印象が持たれてない事は確かだと思います。
日本でのネットワークビジネスはマルチ商法の事
日本におけるネットワークビジネスは、マルチ商法を意味する事が多くなります。マルチ商法は、専門的な法律用語ではありませんが、連鎖販売取引やそれに類似したビジネスを指します。
本来、ネットワークビジネスは、1970年代にアメリカで流行ったもので、それが日本に入ってきたものです。当時は、ネットワークビジネスを規制する法律はありませんでしたが、取引や勧誘においてトラブルが多発したので、連鎖販売取引として規制するようになったのです。
ネットワークビジネスは、それ自体が違法であるというわけではありませんが、一歩間違えればねずみ講(無限連鎖講)として取り締まりの対象となります。厳しい刑事罰を科される事もありますので、ネットワークビジネスに参加する際は、しっかりとルールについて理解しておかないといけません。
日本におけるネットワークビジネスの問題点
日本でのネットワークビジネスの問題点は、これを知っている殆んどの人がネットワークビジネスを「悪」だと思っている事です。強引な勧誘によって人間関係が崩壊したり、誰でも成功出来ると思わされてしまい、時間やお金を費やしてしまう人がいるからだと思います。
つまり、日本でネットワークビジネスで稼ぐ事が出来ないわけではありませんが、人間関係を悪くしただけで何にもならなかったという事が起こりうるという意味です。
ネットワークビジネスは、現在のようなSNSが無い時代に流行ったビジネスモデルです。何か問題が生じれば、取り締まりを受ける可能性もありますし、もっと安全で可能性のあるビジネスモデルはいくらでもあります。
世界にネットワークビジネスで成功している人が居るのは確かですが、日本では上手くいきにくいというのが実情ではないでしょうか。
ネットワークビジネスに近いビジネスはマルチまがい商法
ネットワークビジネスは、商品の販売も行いますが、販売員を勧誘していくという所に特徴があります。連鎖販売取引は、特定商取引法33条で厳密に定義されています。
ここで連鎖販売取引に該当しなければ「マルチ商法」と揶揄されないのかというと、必ずしもそうではありません。販売形態がネットワークビジネスに近いモデルであれば、「マルチまがい商法」という言い方をされて、やはり悪い印象を持たれてしまいます。
ネットワークビジネスは、商品の販売と販売員を口コミで増やしていくモデルです。日本では、販売員を勧誘するという部分に嫌悪感を持たれていると思います。
日本でネットワークビジネスで稼ぐのは困難!
ネットワークビジネスの成功者一覧を紹介しましたが、ランキングに日本人は登場していません。日本の中でネットワークビジネスで稼いでいる人が居るのは確かですが、月収でいうと300万円程度が限界ではないでしょうか。
世界全体で見ると月収数千万円~1億円のプレーヤーもいますが、残念ながら日本では、成功するのが難しいようです。
仮に月収1000万円以上をネットワークビジネスで稼いだとしても、「如何わしいビジネスで稼いだ」と思われるだけです。
YouTuberやトップブロガーなどで成功すれば称賛の対象となりますが、ネットワークビジネスだと、稼げても稼げなくても悪いようにしか言われません。もし、どうしてもネットワークビジネスで成功したいというなら、環境が整っている外国に移住した方が良いでしょう。
ネットワークビジネスの勧誘が違法になる時
ネットワークビジネスは、法律上はグレーゾーンの扱いなので、勧誘をする際に違法とならないように気を付ける必要があります。
まず、参加しているネットワークビジネスがそもそもねずみ講だった場合は、勧誘をしただけで「20万円以下の罰金」になります。更に、繰り返し勧誘をしてしまうと、「1年以下の懲役又は30万円以下の罰金又はこれを併科」と更に重い罪が科されてしまいます。
合法的なネットワークビジネスだったとしても、勧誘時に不都合な事実も伝える必要があったり、書面を交付しないといけないなど、細かいルールが決まっています。特に書面の交付をしないで商品を販売すると、事実上、いつでもクーリングオフが出来る状態になってしまいます。
過剰な在庫を抱えさせられるトラブルも発生
ネットワークビジネスの中には、運営者だけが儲かれば良いと考えている組織もあります。
消費生活センターへの相談では、ネットワークビジネスに参加する条件として、高額な健康食品や化粧品を仕入れさせられたという事例があります。酷いケースになると、商品の仕入れ代金を消費者金融で借入れさせるなどして、無理やり現金を用意させる手口もあるようです。
ビジネスの世界に「簡単に儲かるビジネス」というものはありません。誰でも月収100万円が目指せるなどと勧誘された場合は、悪質なネットワークビジネスである可能性があるので、十分に注意するようにしましょう。
お金を稼ぐなら別のビジネスを選んだ方が賢明
ネットワークビジネスの組織を構築する事が出来たら、不労所得に近い利益を受け取れるようになります。不労所得は非常に魅力がありますが、ネットワークビジネスで得ようとするのはリスクがあります。
もし、不労所得が欲しいという理由でネットワークビジネスに関心があるなら、ブログやアフィリエイト、YouTubeなどのお仕事を選んでみてはいかがでしょうか。
ブログは、広告収入という形で不労所得に近いものが入ります。読者さんとコメントのやりとりをする事で、新しい人間関係を構築する事も可能です。
アフィリエイトは、インターネット上で企業の商品やサービスを紹介するお仕事です。ASPが開催するセミナーなどに参加をすれば、不労所得を手に入れたいという仲間も見つかるはずです。
最後にYouTubeは、これから伸びるだろうと予想されているメディアです。YouTubeのチャンネル登録が増えれば、動画をアップロードする毎に纏まったお金が入るようになります。
まとめ
ネットワークビジネスは、犯罪ではありませんが、一歩間違えると犯罪行為になる事があります。国や行政による厳しい監視もされていますので、必ずしも日本人に適しているビジネスではありません。
とはいえ、海外では、月収1億円近くをネットワークビジネスで稼いでいる人もいます。日本で月収1億円を目指すなら、YouTubeやアフィリエイト、その他のインターネットビジネスを選ぶ方が成功しやすいと思います。
ネットワークビジネスのような不労所得も目指せるので、日本に合ったビジネスで夢を叶えるようにしましょう。