みなさんこんにちは。今回はポジティブモンスターと呼ばれる人達と引き寄せの関係をテーマにお伝えします。
ポジティブモンスターとは、常にポジティブであろうとするが故に極端になり過ぎてしまい、周りの空気が読めなくなってしまう人達の事です。
常にポジティブと聞くととても良い事のように思えます。引き寄せの法則でも、ポジティブな思考を保つのはとても重要な事とされています。
しかしポジティブ思考も、実は程度によっては人に不快感を与えてしまう事があるのです。そんなポジティブ思考の意外な側面についてお話ししたいと思います。
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常に明るく空気を読まないポジティブモンスターはドラマに限らず存在する
ポジティブモンスターはTVドラマの登場人物から生まれた言葉です。常に明るくポジティブだけど空気を読まない女の子が、冷たくされても全く気にせず男性にアタック。男性に若干引かれてしまい「ポジティブモンスター」というあだ名を付けられました。
そんなポジティブモンスターですが、TVドラマの話に限らず現実にも存在するようです。このドラマの放映後、「こういう人っているよね」とポジティブモンスターがSNS等で話題になりました。
確かに、ポジティブなのは良い事ですが、周りがどんな空気の時でも妙に明るい発言ばかりするので鬱陶しいと思われるタイプの人もいるものです。
ポジティブであれば人間関係が全て上手くいくかというとそうでもなく、人に共感する態度や協調性はやはりどんな関係でも必要なのです。
ポジティブモンスターはネガティブとのバランスが悪く協調性に欠ける
ポジティブ思考自体はとても良い事ですし、引き寄せの法則においても重要な一面です。ポジティブな思考無くしては潜在意識の書き換えや引き寄せは難しいでしょう。
しかし、人間にはどんな人でも陰と陽の二面性があるものです。自然界にも朝と夜、雨と晴れというような二極端の性質があるのと同じで、人間も二面性がある事で生き物としてのバランスを保っています。
基本的に明るい人でも、周りが暗いムードだったら共感して暗くなる事もありますし、悲しみに浸りたい日も時にはあるでしょう。
しかしポジティブモンスターとは「モンスター」の名前だけあって、この人間らしい二面性が欠落するほどにポジティブに傾いてしまっている人の事を指します。ポジティブなのは良い事ではあるのですが、ポジティブモンスターの問題点はバランスの悪さであるといえます。
どんな人でも失敗する事はありますし、ネガティブな思いにとらわれないまでもミスをしたら多少は落ち込むでしょう。しかしポジティブモンスターはそんな時でも全てを自分の都合の良いように解釈し、落ち込まずに話を済ませてしまいます。その為、周囲からは「反省しない人」「周りの迷惑に鈍感な人」というレッテルを貼られてしまうのです。
いつもポジティブでいるのは良い事なのですが、目の前に落ち込んでいる人がいる時に共感してあげるのも一種の優しさというもの。
自分自身がポジティブでいるのは良い事ですが、ポジティブさとネガティブさのバランスが悪く協調性に欠けるというのがポジティブモンスターの特徴のようです。
ポジティブでいる事の3つのメリット
ポジティブモンスターと呼ばれる人の問題点はなんとなく分かって頂けたと思いますが、引き寄せの法則を実践するうえでは、ポジティブ思考は大切です。
まずはポジティブでいる事のメリットを見ていきましょう。
引き寄せが加速しやすい
ご存知の通り引き寄せの法則が働くにはポジティブ思考の力が不可欠です。
私なんて…というネガティブ思考では望む現実は引き寄せられない為、ポジティブでいる人の方が願望は叶いやすいでしょう。
またポジティブ思考の人は活気があり一緒にいて元気づけられる為、人が引き寄せられてくるというのもあります。
人との出会いが増えるという事は、その分色々なチャンスも舞い込みやすくなるという事ですから、望む現実を手に入れやすいのもやはりポジティブな人といえるでしょう。
失敗してもすぐ立ち直れる
常にポジティブ思考の人というのは失敗する事があっても長く落ち込む事は無いと思います。すぐに気持ちを切り替えてポジティブな方向に活かそうとする為、失敗も良い経験として次に活かせるでしょう。
このように失敗から立ち直るのが早い人はビジネスの面でも有利といえます。仕事を効率的にこなし失敗もすぐ次に活かそうとする為、職場での評価も上がりやすいでしょう。
失敗してもダラダラと落ち込む事なく次に進める強さをポジティブな人はもっている為、ネガティブな人より人生を前向きに進めるスピードも早いといえます。
人の言う事に左右されない
ポジティブ思考の人は強い信念をもっている為、ネガティブな人に悪口を言われたりしても必要以上に落ち込まない方が多いです。
自分に自信をもっているので、周りの人に厳しい事を言われたとしても自分の事だけを信じてやっていけるだけの強さがあるでしょう。
ネガティブさに流されず、ポジティブな態度を貫くというのはなかなか難しい事ではあります。しかし成功するうえで人からの妬み等は付き物なので、そういったネガティブな攻撃に流されない事は良い事だといえます。
ポジティブ過ぎる事の3つのデメリット
ポジティブでいる事は基本的には人生にとても良い影響を与えそうです。しかしポジティブモンスターのようにポジティブ過ぎる事のデメリットも存在しています。
失敗から学べない
ポジティブ思考の方は、失敗してもあまり落ち込まずすぐに立ち直れるのが良い所です。しかしあまりにもポジティブに傾き過ぎていると、失敗した事から学んで次に活かすというプロセス自体を無視して「自分は悪くない!」と失敗した自分を正当化してしまう場合もあります。
ここまで極端なポジティブ思考になってしまうと、失敗から学ぶという謙虚な姿勢が見て取れなくなり周囲からの評価も下がってしまうでしょう。
人のアドバイスを聞けない
ネガティブな人や意地悪な人からの嫌味に関しては、ポジティブさで聞き流すのは良い判断だといえます。ただそれが行き過ぎると、本当に心からのアドバイスまで聞かなくなってしまうという事もあるようです。
人の意見に左右されないのは良い事なのですが、ポジティブな気持ちをキープしたい、周りの人に気分を左右されたくないと思うあまり頑固になり過ぎて人のアドバイスも聞けなくなってしまうのは残念な事でしょう。
これでは、ポジティブさを評価してくれていたはずの人達もいつかは離れていってしまうかもしれません。
周りの空気を読めない
こちらも極端な場合ではありますが、例えば仕事場で大きなミスがあって皆が落ち込んでいる時に「もう辛気臭いですよ!」等と1人だけテンション高く振る舞う人がいたら浮いてしまう事でしょう。
社会で生きていく以上は、24時間1秒たりともネガティブな話題を口にしないというのは難しい事です。大切なのはネガティブさを避けて何事も無かったかのように明るく振る舞う事ではありません。
ポジティブ思考自体が悪いわけではないのですが、自分自身がポジティブでいたいという思いを優先し過ぎて周りを意識出来なくなってしまうと、こういったデメリットが発生してしまいます。
ポジティブモンスターは実はネガティブな部分から逃げているだけ
あまりにもポジティブに偏り過ぎているが故に、協調性に欠けてしまい周りとの摩擦が生じがちなポジティブモンスター。そんなポジティブモンスターの潜在意識がどうなっているのかを見ていきましょう。
ポジティブモンスターの深層心理はネガティブに対する恐れ
ポジティブである人が必ずしもポジティブモンスターのようになるわけではなく、ポジティブモンスターというのはかなり極端な例であるのは間違いないでしょう。
本来であれば、ポジティブさを保つように努力しながらも人への協調性はもち続けたい所なのですが、ポジティブモンスターと呼ばれる人達は協調性を欠いてでもポジティブな態度を貫きたがります。
これには、実はネガティブな物や人に対する恐れが根本にある可能性が考えられます。
自分の潜在意識と向き合い、日々ポジティブさを保つよう努力している人でも時にはネガティブな現実に直面する事はあります。
人は自分以外の社会や人との関わりの中で生きていくわけなので、いつでも自分の思った通りに物事が進むとは限りません。
しかし、その度に自分の潜在意識のパターンを見つめ、どんな自分の思考がそういった思考を作っているのか考えていく作業によって私達は自分を再発見出来るのです。
この自分を見つめる作業は潜在意識の書き換えでもとても大切な事で、ただポジティブなアファメーションを潜在意識の上澄みに唱え続けてもなかなか人は変わる事が出来ません。
時には辛い作業かもしれませんが現実を見つめ、どうしてそうなってしまったのかという自分の中の原因を探っていく。そういったプロセスを経てこそ潜在意識の深いパターンに気付き変えていく事が出来るのです。
この「気付き」無くしては潜在意識の根本的な書き換えは難しいです。
潜在意識を書き換えて望む現実を引き寄せるというのは、ある意味でネガティブさと根本的に向き合う作業でもあるのです。ポジティブモンスターと呼ばれる人達のようにポジティブに傾き過ぎている人というのは、実はこのプロセスを避けてしまっているのかもしれません。
「ポジティブでなくては物事がマイナスに動いてしまう!」という無意識の恐れがある為、全力でネガティブな人や物を避けようとするのです。
しかしそれでは表面的にポジティブさを演出しているに過ぎず、実は内面ではネガティブな事への恐れを抱えているまま生きている事になります。この「恐れ」こそが、ポジティブモンスターに漂う不自然さの真実といえるでしょう。
ポジティブ=ネガティブさを排除する事ではない
ポジティブモンスターのようにポジティブ過ぎる人達は、ネガティブな会話や思考を避けたいと思うばかりに、それを排除しようとしてしまいます。
その結果、ネガティブに傾いている友人に共感する事や、ネガティブな現実を冷静に見つめて考える事が出来なくなっているパターンもあるでしょう。
ポジティブモンスターの極端なポジティブ発言に困惑する人が多いのはその為です。人生にネガティブさはあって当たり前。私達はそれから何かを学び、人と一緒にネガティブな事を乗り越える事で絆を深めたりもしていくわけです。
しかしそのネガティブに向き合わないポジティブモンスターの発言や行動には、言っている事は前向きなはずなのに、成長しようという意思が見られません。その為に周りの人は不自然さを感じてしまうのです。
潜在意識を書き換えるのは、いつでも誰にでも出来る事ですが必ずしも簡単な道ではありません。やはり「必ず人生を変える」という強い信念を抱き、自分の内側ととことん向き合う決意があってこそ出来る事です。
しかしそのプロセスは私達が望む現実を手に入れるのにとても重要なプロセスで、自分の周りのネガティブさに向き合う事で見えてくるものが沢山あるでしょう。
逆に言えばその学び無くしては人生を根本的に変える事は難しいのです。
本当にポジティブな人はネガティブな部分に向き合って変えられる人
本当にポジティブな人というのは、自分や他人のネガティブな部分と向き合い、その原因を探り根本的に変えていける人です。
それには時間も、エネルギーも必要ですが、かけた時間とエネルギーの分だけ、自分や周りの人への理解が深まります。結果、自分だけでなく周りの人もポジティブに変えていけるようになるのです。
単純にネガティブさを排除して、目に見えるポジティブさだけを重視する事では潜在意識の根本的な書き換えにはなりません。
基本的にポジティブでいる事はとても、良い事。
SNSでポジティブモンスターが話題になった際も「自分もポジモンになりたい!」「ポジモンだったら人生楽しそう」というような声も見られました。しかしもしあなたがポジティブモンスターと呼ばれていて「ポジティブ過ぎて何かが不自然」と周りの人に疎まれるほどのレベルだとしたら、そこには別の問題が隠れているのかもしれません。
良い意味でいつでもポジティブな事と、ネガティブさを恐れてポジティブモンスターでいる事には決定的な違いがあり、それによって働く引き寄せのパワーも違ってくるのです。周りの人と良い関係を築きつつ根本的な潜在意識の書き換えをしたいなら、ネガティブな現実とも時には向き合う必要があるという事です。
まとめ
ポジティブモンスターと呼ばれる人達には、「ネガティブになりたくない」という隠れた深層心理が働いている事もあるようです。
引き寄せの法則にはポジティブさを保つ事がとても重要ですが、それは自分のネガティブさも冷静に見つめるマインドの強さがあってこそ続けていけるもの。単純にネガティブな物や人を排除すればいいという事ではありません。
ポジティブとネガティブのバランスを上手く取りながら、望む現実にフォーカスしていく事が大切なのです。