みなさん、こんにちは。今回は、承認欲求や自己顕示欲が強すぎる人の特徴9つと簡単診断テストをテーマにお話したいと思います。
承認欲求や自己顕示欲の現れ方は、人によって違いがあります。
欲求が強くなり過ぎてしまうと、人間関係に問題が生じる事もあるため早めに対処する必要があります。
ただし、承認欲求や自己顕示欲があるからといって自分を責める必要はありません。
この感情と上手に付き合う事を考えるようにすると良いでしょう。
生き辛さを感じる方は、承認欲求が強すぎないかチェックしてみて、対処法も参考になさって下さい。
承認欲求や自己顕示欲が強くなり過ぎている人の9つの特徴
承認欲求や自己顕示欲が強い人には、特徴があります。
ここでは、強い欲求がある人の9つの特徴をご紹介いたします。
当て嵌まっていないか確認してみて下さい。
自己評価が異常に高く見えるナルシストである
承認欲求が強くなっている人は、自己評価が異常に高く見えるという特徴が見られます。
承認欲求は、元々自己評価の低さが原因となっています。その為、自己評価の高いように見えても、本当は内面の自己評価は低く、ナルシストを演じている感じです。
ナルシストであるだけなら大きな問題も生じないのですが、承認欲求が強い方の場合、本心では自分に対する評価が低いため、他人に認められようとしてしまいます。
例えば、自分に揺るぎない自信があるように振る舞ったり、ファッションにこだわりがあるかのように演じています。目的は、他人からの承認なので、「良いね」と言って貰うように仕向けてきます。
ナルシストの人に対して嫌悪感を持つ人も居るかもしれませんが、承認欲求や自己顕示欲の症状としては、まだ周囲に迷惑を掛けないタイプです。上手く行っているかのように振る舞う事は、本人の心を穏やかに保つのに役立っている筈です。
もし、承認を求めてきて困る場合は、「わざわざ確認なんてしなくて大丈夫ですよ!自信ないんですか?」と聞いてみたら良いと思います。
承認欲求が強い人は、自分の正体がバレる事を異常に恐れます。余りしつこいと正体について探っていきますよ、という事をやんわりと伝えてみましょう。
被害妄想に囚われているように見える
承認欲求や自己顕示欲の強さは、被害妄想となって現れる場合があります。
被害妄想をする人は、人生が上手く行っていないタイプです。経済的に困窮していたり、離婚を経験し、自己否定の考えが強くなってしまっている人です。
この状態の人は、自己否定の考えに苦しみ、自分で自分を認められなくなっています。これを何とかしようと無意識で選んだ手段が被害妄想です。事実、あるいは嘘の話しを人に聞かせて、「それは大変でしたね!」と同情して貰い、慰めて貰おうとしているのです。また、人に慰めて貰うだけでなく、「今のあなたの現状は、あなたの責任ではない」と思って欲しいのです。
承認欲求が強く被害妄想をする人は、残念ですが、運勢を一気に悪くしてしまう人だと言えます。考え方がネガティブなので不運な現象が起き、人の責任にしているため、エンドレスで似た現象を引き寄せてしまうのです。
もし、あなたが被害妄想をするタイプなら、自分の人生は自己責任である事をしっかりと理解して下さい。自分自身に向かって「私の人生は、全て私の責任だ」と何度も言うようにすると、被害妄想や承認欲求の症状が和らいでくると思います。
人並みになりたいと考えている
自己否定の考えがあるだけでなく、強い劣等感を持っている人は、「人並みになりたい」とか「他人と同じ程度に認めて欲しい」と考える事があります。
一般的には、概ね人並みか人並みより少し良い位の自己評価を持つ人が多いですが、強い劣等感があると、人より劣っているという信念を持ってしまいます。
このタイプの承認欲求が強い人は、余り周囲の人に迷惑をかけるタイプではありませんが、程度によっては面倒くさがられる可能性があります。
周囲の人は、その人の事を「普通の人」だと思っているのに、本人が「普通だと思われたい」と考えていて、繰り返し承認を求めて来るからです。
この場合の劣等感は、自分の存在について否定しているというよりは、仕事などの能力について劣っていると思い込んでいる事が多いです。
対処法としては、些細な事で構いませんので、小さな成功体験を作るようにして、過去の成功体験を何度も思い出す事が大切です。人間の脳にとっては、過去の記憶を思い出すのも、現実として今経験しているのも同じ事です。毎日、小さな成功体験を積み上げ、過去の成功体験を繰り返し思い出すようにすれば、人並みになりたいという考えはなくなってきます。
自己憐憫に溺れている
承認欲求が強いタイプで少々タチが悪いのが、自己憐憫に溺れている人です。自己憐憫は、「どうせ私なんて」という自分を哀れんだ考えをしている状態です。例えば、容姿について自信がない場合、「私は可愛くないから恋人なんて出来っこない」と人に話し、相手から「そんな事ないよ。〇〇ちゃんなら、良い人と会えるって!」と言って貰おうとしています。
タチが悪いという言い方をしたのは、自分で自分の機嫌が取れなくなっている状態だからです。自分の機嫌を他人にとって貰おうとしているため、人を自分の都合で利用しようとしている状態です。更に、自分は不幸なんだというポジションで近づいてくるため、邪険に扱う事もできません。
自己憐憫の考えを持っていると、必ず不幸になると言われています。
もし、あなたが自己憐憫の考えをしていると思われるなら、感謝ノートを付けるのがオススメです。感謝ノートは、毎日、時間を決めて「今の生活で感謝出来る事柄」をひたすら書き続けます。これをやっていると、無意識レベルでの考えがポジティブになり、既に幸せである事に気付かされます。物事の良い面を見ようとする癖が付きますので、自己憐憫の考えも消失していくでしょう。
人の悪口が多く見下した態度をとる事がある
承認欲求や自己顕示欲が強い人の中には、人の悪口を言ったり、見下した態度を取る人もいます。これは、自分を否定する考えに苦しんだ結果、人の評価を落として自分を評価して貰おうと無意識で考えているのです。
例えば、誰かが職場で「〇〇さんは仕事が早くて助かるよ」と褒められているのを聞くと、「でも、この間は仕事が雑で手直しする事になった」などと無意識で言ってしまうのです。自分の方が仕事が出来ると認めて欲しくて仕方がないのです。
また、自分よりも劣っていると思う人に対しては、あからさまに見下した態度をとる場合があります。その人が劣っているという事を周囲にアピールして、自分の方が上だと思って貰いたい表れです。
人の悪口を言ったり、見下したりするようになると、人間関係で大きなトラブルを招く事が多くなります。対処法としては、自分で自分を肯定してあげるしか方法はありません。繰り返し何度も「私は自分を認めます」「私は自分が大好きです」などの言葉を唱え、自分の心が満たされるようにしていきます。感謝ノートの要領で「自分の素晴らしいところ」を書き出していくのも効果があります。心当たりのある方は、実践してみましょう。
気分の浮き沈みが激しく自分の感情に振り回されている
承認欲求や自己顕示欲が強い人は、気分の浮き沈みが激しいタイプが多いです。
ある日は、とても機嫌が良かったかと思えば、その翌日は理由も分からずに不機嫌を撒き散らしているようなタイプです。
このタイプを観察していると、言葉が非常にネガティブになっている事があります。愚痴や泣き言のようにも捉えられる言い方をしたり、被害者のような立場で話す事もあります。また、仕事をストイックに大量にこなし、休みなく働き続けている人もいます。
共通しているのは、現状の自分自身に対して、自分で否定する考えを持っている事です。仕事をストイックにこなすのは、自分で自分に罰を与えているようなものです。深酒をしたり、煙草を吸う習慣があるのも、このタイプの人達です。
このような人達は、自分に対する怒りの考えに苦しめられているため、基本的には、常に不機嫌です。風船を押し潰して割れるように、何かをきっかけに怒りの感情が吹き出してしまいます。気分の浮き沈みが激しい人の場合は、繰り返し何度も「自分を許します」と言うようにして下さい。自分で自分を許せるようにならないと、ずっと怒りが収まりません。言葉を唱えるの習慣にしてしまうと良いと思います。
FacebookやインスタグラムなどのSNSに嵌まっている
承認欲求が強い人とFacebookなどのSNSは、相性が良いと考えられます。Facebookやインスタグラムに記事や写真を投稿して承認してもらえば、一時的に承認欲求を満たせるからです。実際、承認欲求や自己顕示欲が強い人は、SNSに嵌まっている事が多くあります。人によっては、友達やフォロワー数を増やそうと躍起になってしまっている事もあります。
ただし、Facebookやインスタグラムで幾ら承認を集めたとしても、承認欲求が満たされる事はありません。承認欲求は、自分で自分の事を認められなくなっていて、代わりに他人に認めて欲しいと思ってしまう心の状態です。Facebookやインスタグラムで注目を集めたとしても、自分で自分の事を認める迄は、承認されたいという欲求から逃れられないでしょう。
もし、承認欲求を満たす為だけにSNSを利用しているのなら、一時的に利用を中止してみると良いと思います。
SNSで承認されてもされなくても変わりはなく、執着している考えを手放せるため、今迄よりも楽になると感じる筈です。SNSの利用を中断しても、またやりたいと思えば、改めて投稿をすれば良いのです。
自慢話をする事が多い
承認欲求や自己顕示欲が強い人は、自慢話をする事が多くなります。過去にこんな凄い事をしたと話して、相手から「凄いですね~!」と言って貰うのが目的です。少し位の自慢話なら問題になりませんが、承認欲求が強くなり過ぎている人は、自慢話以外の話しがないという事もあります。
常に自分だけの事しか考えられなくなっているため、相手の立場に立った会話が出来なくなっているのです。ただただ、自分が自慢話を出来るチャンスを伺い、会話に自慢話を挟み込んでいるだけの状態という事もあります。
あまりにも症状が酷くなってしまうと、人間関係を構築するのが困難になってきます。自慢話をしてしまう事が気になりだしたら、1日に100回でも良いので「褒める努力をします」と声に出してみましょう。
人間は、褒められる努力をし出すと苦しい人生を送る事になると言われています。逆に、人を褒める事が出来るようになれば、承認欲求に囚われる事無く、豊かな人間関係に恵まれて幸せに生きられるようになります。褒められる努力では無く、褒める努力が大切だという事を知り、実行してみましょう。
虚言癖がある
承認欲求や自己顕示欲が強い人の中には、周囲が驚いてしまう程の嘘つきである場合があります。
過去の自慢話を大袈裟に言うだけでは済まず、有りもしない事を自慢話にして話してしまうのです。
例えば、学歴や勤務先、年収や過去に起きた出来事などの全てを嘘で塗り固めて結婚生活を続けていた男性がいます。その人は、強い劣等感があり、それが原因で承認欲求が非常に強く出てしまう人です。奥さんだけでなく、2人のお子さんに対しても、ほぼ全て嘘で話をしています。親子関係修復できないまでの状態になってしまいました。
このようにならない為には、承認欲求や自己顕示欲に囚われる前にコントロールする術を身に付ける必要があります。
ありのままの自分の存在を自分で認め、自分を許して愛してあげましょう。「自分を許します」「自分が大好きです」等の言葉を繰り返し言うだけでも考えが変わってきます。
虚言癖に気付いたら、是非唱えるのを習慣にして下さい。
承認欲求と自己顕示欲が強すぎないかを判定する診断テスト
ここ迄の説明で自己顕示欲や承認欲求が強い人の特徴をご説明いたしました。
それでは、自分自身の承認欲と自己顕示欲が強すぎないか心配な方は、診断テストでチェックしてみましょう。
下記に挙げた項目に当て嵌る人は、承認欲求が強いと考えられます。
つい人の悪口を言ってしまう
人の悪口を言ってしまう方は、自己否定の考えが強いと思われます。
自分で自分の事を否定する考えを持ってしまうと、人に認めて貰いたいという気持ちが強くなり、承認欲求や自己顕示欲の強さとなって現れます。
罪のない人の悪口を言ってしまうのは自分自身が不幸な状態です。悪口を言わなくても心の安定を保てるように努力しましょう。
いつも自慢話をしてしまう
多少の自慢話なら大丈夫ですが、人に自分の機嫌をとって貰おうとしている場合は問題です。
無意識のうちに自分で自分の機嫌を取れなくなっている事があるからです。人に自慢話をしてしまいがちだという方は、自分で自分を誉める努力をするようにしましょう。
過去の成功体験を聞いて貰えなかった時に不機嫌になる
過去の自分の成功体験を人に聞いて貰うと、誰でも嬉しいと感じます。問題なのは、相手が忙しかったり、興味が無くて関心を示してくれなかった時に不機嫌になってしまうかどうかです。不機嫌になる状態は、承認欲求がとても強い状態なので、何らかの対処をするようにしましょう。
本来の自分は今よりも成功している筈だと思う
仕事や恋愛で、「本当だったら、もっと上手くいっている筈なのに!」という不満がある場合は、承認欲求が強くなっている可能性があります。
理想の自分を設定してしまうのは、現在の自分を認められていない状態です。
そんな場合には、過去の自分と比べて「今日は、これだけ成長出来た」という見方をすると良いと思います。
「私は自分が大好きです」と考える時に心に抵抗を感じる
自分を肯定する考えに対して、心に抵抗を感じる方は、自分を否定する考えを持っています。
承認欲求や自己顕示欲が強い場合もあります。繰り返し自分を肯定する言葉を言うようにして下さい。繰り返し唱えていると、言葉を唱えた時の感じ方が変わってきます。
心が満たされる迄続けると良いでしょう。
無意識に自分に有利となる嘘をついてしまう
無意識に自分を良く見せるような嘘をついてしまう人は、ありのままの自分を認められていない人です。
人に対して、本来の自分よりも良く見せようとする考えがあるため、自己顕示欲が強い状態だと言えます。
嘘をついて褒められても心が安定する事はありません。症状が酷くならないうちに対処した方が良いでしょう。
SNSで承認されると快感を感じる
Facebookやインスタグラムなどで、承認される数が多いと大喜びする人は、承認欲求が強い可能性があります。
自分で自分の事を肯定出来ていれば、感情の起伏が大きくなり過ぎるという事はありません。承認される度に大喜びしてしまうような状態なら、自分を肯定する言葉を唱えるのを習慣にした方が良いでしょう。
まとめ
自己顕示欲や承認欲求は、それ自体が悪いものではありません。ただ、強くなり過ぎてしまった時に問題が生じる事があるのです。
承認欲求がある状態は、自分の存在を自分で受け入れられていない事を示しています。
ありのままの自分を受け入れる為に、自分で自分を褒めたり、肯定する言葉を声に出してみましょう。
自分で自分を認めてあげる事が大切です。