みなさん、こんにちは。ブログ管理人の敦子です。
今回は潜在意識の浄化(クリーニング・クリアリング)の方法をテーマにお話したいと思います。
「何だか生きづらい」「毎日が楽しくない」など、漠然と不安や苦しみを抱きながら生活をしている人は、あなただけではありません。実は多くの人々が同じような苦しみを味わっています。この事には、実は潜在意識が大きく影響しています。
普段は意識することのない潜在意識を把握し、浄化することで、これまでの人生の見方が大きく変わり、これからの人生がまるで変わってくるでしょう。
それでは、潜在意識の浄化方法についてご紹介していきます。
Contents
潜在意識の浄化に至る3ステップは【寄り添い】【伝達】【受け止め】
潜在意識を浄化するための手順は、たった3つです。
- 潜在意識の気持ちに寄り添ってみる
- 潜在意識に感謝の気持ちを伝える
- 潜在意識の叫びを顕在意識で受け止める
この手順を踏むことで、潜在意識は浄化はされます。たったそれだけの事なのですが、いったいどれだけの人が、浄化に成功しているのでしょうか。実は、全体の1%もいないのではないか、と言われています。そもそも潜在意識と顕在意識を知っている人が全体の10%。そして、言葉は知っていても実行に移している人が、その中の10%しかいないからです。
ここからは、その3ステップについて詳しくご説明します。
潜在意識の気持ちに寄り添ってみる
潜在意識を浄化するためには、まず潜在意識からのメッセージに耳を傾ける必要があります。潜在意識は、名前の通り「潜ったところに在る」意識。潜在意識のメッセージを理解するためには、私達自身も奥深く潜ることが大切です。
潜在意識を知る上で大切なのは、聞き出すのではなくて、寄り添うこと。
潜在意識からのメッセージを受け取るために、まずは極限までリラックスできる環境を整えましょう。顕在意識によって思考が邪魔されると、潜在意識はすぐに見えなくなってしまいます。
頭の中に思い浮かんだ気持ちがあったら、何も考えずにその気持ちに寄り添ってみましょう。楽しい気持ちなら、そのまま楽しい気持ちを、不安な気持ちが浮かんできたら、その不安さを味わいます。
なぜ不安な気持ちになるのだろう、原因は何だろうかと探ってはいけません。不安な気持ちを不安なまま、感じ続けて下さい。潜在意識があなたに知ってほしいのは、感情の原因ではなく、感情というメッセージそのものなのです。
ノーベル文学賞候補作家も潜在意識へのアプローチについて語っている
『ノルウェイの森』や『海辺のカフカ』などで知られ、ノーベル文学賞候補にも名前が挙がる日本を代表する作家、村上春樹さん。彼も小説を書くという行為について説明する際に、「地下室に入っていく」という比喩を用いて潜在意識へのアプローチを語っています。
村上さんは、人間の存在を二階建ての家に例え、一階はみんなが集まるリビング、二階には個室や寝室があると説明。さらにこの家には地下室があると続け、そこは、特殊な扉で閉ざされているため普段は入れない場所ですが、ふとした時に入り込む場所と説明しています。
そして、地下室にはさらに別の地下室があり、そこでは、普段の二階建ての家にはない体験を味わえると語っています。二階建ての家の一階と二階にあるのは顕在意識。そして、村上さんが語るこの地下室の連続こそ、自分の過去ともつながる場所でもある潜在意識といえます。
潜在意識のメッセージに寄り添えたら潜在意識に感謝の気持ちを伝える
潜在意識からのメッセージをしっかり味わうことが出来るようになると、自然と溶けるような気持ちになり、じんわりとあたたかい感情に包まれたり、時には涙が止まらなくなったりします。それは、潜在意識からのメッセージにあなたが寄り添えている証拠です。
メッセージを受け取れたなと感じたら、シンプルな言葉で感謝の気持ちを伝えてあげましょう。「メッセージを受け取ったよ」「ありがとう」「辛い思いをさせてしまったね」と頭の中で考えてあげます。顕在意識から潜在意識へ、仲直りのメッセージを送ることで、潜在意識が抱えていた辛い気持ちや、苦しい思いを解放してあげることが出来るようになるのです。
顕在意識から潜在意識に向けてメッセージを送るのが初めての方は、メッセージを送る機会をたくさん作るようにしましょう。今まで生きてきた人生の長さだけ、潜在意識は一方的に、顕在意識にメッセージを送り続けてきたのです。
顕在意識からの呼びかけを何度も何度も、行いましょう。徐々に潜在意識は心を開いてくれるようになり、記憶、経験、感情、思考といったあらゆるものが解放されていきます。
潜在意識と顕在意識が仲直りをすると、潜在意識からのメッセージを顕在意識が受け取りやすくなります。「今、自分は辛い気持ちなんだな」「これをやると、心から楽しめるな」と、潜在意識がどんな反応を示しているかに敏感になれるのです。
その結果、潜在意識と顕在意識がシンクロし始めます。自分が顕在意識下で「やりたい!」と思った事が、潜在意識でも「やりたい!」と思った事になります。そうすると何が起こるか。今までと違い、心も頭も同じ方向性で進むようになるので、手に入らなかった色々なものが手に入るようになります。
潜在意識の叫びを顕在意識で受け止める
潜在意識からのメッセージに耳を傾けられるようになったら、潜在意識は自動的に浄化されていきます。これでほとんど完成、なのですが、好転反応に注意しましょう。
好転反応とは、治療の過程で一時的に起こる身体反応の事を指します。今まで潜在意識は、顕在意識からメッセージを投げかけられる事がなかったのです。反対に、顕在意識は、潜在意識からのメッセージに寄り添うことが出来ませんでした。お互いに不慣れな事をやっている状況なので、たまに後戻りしてしまう事があるのです。
潜在意識が溜め込んだ多くの記憶や感情を解放する過程で、再びマイナスの辛い感情に襲われる事があります。このような気持ちになっても、やさしく受け止めてあげることが大切。「浄化に失敗した!」と焦るのではなく「まだ掃除が出来ていない所があったんだね。解放してくれてありがとう」と優しく受け止めてあげて下さい。
好転反応は時間経過とともに、ほとんど見られなくなっていきます。潜在意識の浄化作業はここで完成します。
潜在意識を浄化して得られる3つの事
掃除をしなければどんどん部屋が汚れていくように、心も掃除をしなければ次第によごれていくものです。普通の生活を送っている人は、普段意識することのない潜在意識について蓋を覆いかぶせたまま、ずっと放置している状態。そんな潜在意識の蓋を開けることが、どんな未来に繋がるのでしょうか。
ネガティブなエネルギーから解放され悩んでいた事が解決する
なぜか人生が思い通りにいかない、自分が思っていた事と異なる結果が出てしまう。もしあなたがそう思っているとしたら、顕在意識と潜在意識が根本的にズレていることが原因でしょう。
潜在意識からのメッセージを理解してあげることで、自己理解が深まり、苦しんでいた本当の理由が分かるようになります。本当の理由が分かれば、自ずと対処法を見つけることもでき、解決への道が開かれるのです。
平常心を保ち続け心の不安定から解放される
潜在意識からのメッセージにしっかり寄り添えるようになると、毎日の過ごし方が楽になります。多忙な日々を過ごしているとついつい自分の事を、ないがしろにしがちです。
行きたくもない飲み会に参加したり、熱が出ているにもかかわらず上司の評価が気になって出社したり。自分の内側から発せられるメッセージに素直に耳を傾けることで、本当に自分が取るべき選択肢が見えてくるのです。
本当に欲しかったものが手もとに届くようになる
残念な事ですが、普通に暮らしている人々は「顕在意識が望むこと」を、自分が真に望んでいることだと思い込んでいます。
ここまでお読みいただいている皆様はもうお気づきだと思いますが、顕在意識が望んでいるものと潜在意識が望んでいるものがズレていると、ネガティブなエネルギーが生み出されひずみが生じてしまいます。潜在意識からのメッセージに耳を傾け続けることで、潜在意識が望むものをしっかりと把握しておくことが大切です。
潜在意識は日々汚れていき辛い記憶や苦しい記憶を顕在化させる事がある
私達は普段、潜在意識を気にする事はありません。常に顕在化してきた意識だけをモニターして生活しているからです。ですが、顕在意識は、潜在意識の影響を大きく受けています。
私達は、潜在意識から無意識に情報を拾い上げています。例えば街中を歩いて「コーヒー」というキーワードが目に留まったとします。そうすると、コーヒーにまつわるいろんな思い出や感情が想起されます。一瞬の事なので意識化にあらわれるものはごく一部ですが、その中で、特に必要な感情が顕在意識として表出します。
例えばお腹が空いているタイミングであれば、カフェでコーヒーを飲みながらサンドイッチを食べている時の幸福感を思い出すかもしれません。その時必要なものを、顕在意識にアウトプット出来るのです。
ところが、潜在意識は、関係ない意識を顕在化させてしまう事があります。例えば、会社で上司にこっぴどく怒られたとします。その叱責が本人にとって納得できるものではなく、苦しい、痛い経験として心に刻まれた場合、その上司に呼び止められるだけでビクッとする、そんな経験を皆さんも体験した事があるでしょう。
本来であれば、ただ上司に呼ばれただけなので平静を保てるはずなのですが、辛かったり、苦しかったりしたかつての記憶を潜在意識が「重要な事・大切なもの」と判断し、顕在化させようとします。それこそが潜在意識の汚れです。
潜在意識が汚れることで受ける2つのデメリット
潜在意識が汚れることのデメリットは2つあります。
潜在意識からのメッセージが乱れる
1つは、大切でないもの、と大切なもの、が正常に判断できなくなり、潜在意識からのメッセージが乱れることです。
潜在意識には、次の2つの役割があります。
- 危機回避のために過去の自分を伝えること
- 重要な事を伝え続けること
過去の自分が経験した時の感情を、潜在意識は覚えています。例えば、アイスクリームを食べて「美味しかった。嬉しい!」という過去の気持ちを覚えていると、アイスクリームを見た瞬間に「嬉しい!」の気持ちがフラッシュバックする、という具合です。
アイスクリームを食べた時のように前向きな感情なら問題ないのですが、後ろ向きな感情に対しても同様にフラッシュバックすることがあります。小さい時に、木登りして落ちた記憶があるとしましょう。
「とても痛かった。苦しい!」という気持ちと一緒に記憶されていたならば、高い所から下を見下ろした瞬間に、当時の気持ちがフラッシュバックすることがあります。潜在意識が「高い所に行くと落ちてケガするかもしれないよ!危険だよ!」と教えてくれているのです。
ところが、この現象は木登りだけでなく、高層ビルや飛行機でも同じように働くことがあります。いわゆる高所恐怖症ですね。自分を守るために潜在意識が発しているメッセージなのですが、必要ない場面でメッセージを発し続けると、顕在意識と潜在意識にズレが生まれてきます。
顕在意識では「◯◯がやりたい!」と思っているのに、潜在意識が「だめ!それは危険!」というメッセージを発し続けていると、次第に心も体も疲弊してきてしまうのです。
判断のバイアスが生じる
同じアドバイスなのに、Aさんから言われる事なら受け入れられるのに、Bさんから言われると受け入れられない、なんて事がありますよね。
例えば、Bさんから「赤い服のほうが似合っているね」とアドバイスをもらったとします。ところが、Bさんの事を普段から「皮肉屋」だと感じていたら「本当は似合っていないのだろう」と思ってしまうのです。
この現象の事を「バイアス」と呼びます。バイアスは潜在意識の影響を強く受けており、自分で気づくことはなかなか出来ません。潜在意識が汚れると、バイアスの働きが強くなります。
バイアスを0にすることは出来ませんが、潜在意識からのメッセージに耳を傾け定期的に浄化することにより、バイアスの働き方を自分でも調整できるようになるのです。
まとめ
私達の潜在意識には記憶や思考が溜まっており、定期的に浄化してあげることで、上手くいかなかった事が解決したり、望んでも手に入らなかったものが手に入ったりするようになります。潜在意識の浄化は、体力と時間をたくさん使いますが、私達の人生を劇的に変える可能性がある大切な行いです。
本当にうまくいくのか不安に思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、ここまでお読みいただいた皆さんであればきっと大丈夫です。ぜひ試してみて下さいね。