みなさんこんにちは。今回は与沢翼さんをテーマにお話したいと思います。
日本の実業家、与沢翼さんに対して、詐欺師であるという印象を持っている方もいらっしゃる思います。また、詐欺師とまでは言わないまでも、怪しいビジネスで荒稼ぎしている印象もあると思います。
この記事では、与沢翼さんの過去の経歴や詐欺師と呼ばれる理由についての考察を紹介しています。
これから与沢翼さんが提供する商材を購入しようという方にも役立つと思いますので、是非、最後まで読んでみて下さい。
与沢翼さんが成功を収める迄の経歴を徹底解説
与沢翼さんは、起業してスムーズに成功を手にした人物ではありません。設立した会社の経営破綻も経験しているので、経済的に苦しい状況にある人の気持ちもよく理解出来るのだと思います。
生誕からアパレル関連会社を設立する迄
与沢翼さんは、1982年11月、埼玉県秩父市に生まれます。中学、高校へと進学をしますが、中学時代から不良グループに入り、高校も僅か3日で退学します。しかし、その後の経験で改心して猛勉強の末、早稲田大学に進学します。
大学時代は、TNKクルーという起業サークルを設立して、代表を務めます。その後、2006年3月、大学3年生の時にアパレルのネット通販会社を設立します。その後、アパレルの実店舗「egg tore」を約1年掛けて7店舗をオープンさせて、年商10億の企業に迄成長させます。しかし、その後、経営状態の悪化により、通販サイトと実店舗1店のみを残して、あとは全て撤退させました。
与沢翼さんは、その後、ネットビジネスも展開していますので、「ネットビジネスで活躍している人」という印象がとても強いと思います。しかし、最初の起業は、アパレル関連会社の通販サイトと実店舗です。所謂、商人としてスタートしています。
ここ迄の与沢翼さんの経歴では、詐欺と言われる要因となるような事はありません。中学から高校時代に不良グループに入っていた事はありますが、詐欺師だと噂をされる原因にはならないでしょう。
フリーエージェントスタイルホールディングスの前身となるアフィリエイト会社を設立
2010年9月、与沢翼さんは、株式会社Rajuriというアフィリエイトを事業とする会社を設立しました。しかし、その翌年の8月には、2006年3月に設立したアパレル会社が負債総額4,000万円で倒産してしまいます。
当時の与沢翼さんは、経済的に厳しい状況にあり、アフィリエイトビジネスの参入も僅か10万円の資金で行っています。この頃から、与沢翼さんは「与沢塾」等のセミナービジネスも行うようになり、印象が悪くなってきた感じがします。更に、2013年11月に与沢翼さんの専任ドライバーに暴行する事件を起こし、より一層、与沢翼さんの印象が悪くなってしまいました。
その後、2014年には、フリーエージェントスタイルホールディングス社も破綻状態となります。ところが、与沢翼さんが破綻した事が社会的に非常に注目され、ブログのアクセス数が急上昇する、という事も起こっています。
ここまでの与沢翼さんの経歴を見ると、波瀾万丈ではありますが、騙された人が沢山出たというわけではありません。暴行事件で印象を悪くしたのは確かですが、与沢翼さんが詐欺師呼ばわりされている事とは、直接関係ないと考えられます。
シンガポールに移住して人気モデルと結婚
与沢翼さんは、2014年12月にシンガポールに移住します。移住後は、アフィリエイトやセミナー等の活動は中止して、株式や債券等のデイトレードをするようになります。本人の著書や談話でも言っていますが、投資以外の事は全て捨ててしまい、資産を築く事だけに集中したそうです。
シンガポールへの移住に際して、約6トン分の廃棄物処理の代金が未払である事がニュースになりました。お金を支払えないのに廃棄物処理を依頼したという意味では、詐欺だと言われても仕方がないと思います。シンガポールに移住してから約1年半後の2016年7月、モデルの相原麻美さんと結婚しています。相原さんは、既に妊娠していて同年12月に出産しました。
その後、与沢翼さんは、奥様と共にシンガポールからドバイに拠点を移しています。この頃の与沢翼さんは、既に莫大な資産を築き上げ、大成功者となりました。フリーエージェントスタイルホールディングスの経営破綻から、僅か2年での復活です。
詐欺だとか怪しいと言って批判する人もいますが、ビジネスにおける能力が非常に長けているのは確かだと思います。2019年の時点では、70億円もの資産を築く程にまで成功を収めています。
与沢翼さんが詐欺師だと言われる6つの理由
与沢翼さんが詐欺師だと言われてしまうのには、6つの理由が考えられます。与沢翼さん本人に問題があるもの、無いものとがあるのが特徴です。
与沢翼さんには人の心を動かすだけの巧みな文章力があるから
与沢翼さんのブログや書籍を見て分かりますが、非常に巧みな文章力があります。メールマガジンやブログを読んでいると、一般の人でも「自分も同じように成功出来そうだ!」と思ってしまうのです。そして、心を動かされた読者さんは、セミナーや情報商材を購入してしまうのです。
問題は、一般の人が与沢翼さんのアドバイス通りに行動して、絶対に成功出来るかというと、そうではないというところです。お金持ちになる事を夢見て、大金をはたいて商品を買ったのに成功出来なければ「与沢翼さんは詐欺師だ!」と思ってしまいます。
実際に与沢翼さんに人を騙そうという意図があったかどうかは分かりませんが、人間には、何かで失敗した時に他人のせいにする癖があります。与沢翼さんの商品を購入して結果が出ない、という失敗を自分の責任だと思いたくないのです。そのような人がインターネット上で声を荒げて「与沢翼さんは詐欺師だ!」と言っているのです。
そのきっかけとなるのが、与沢翼さんの文章力だという事です。成功する見込みの少ない人にまで商品が売れてしまうので、その反動という意味で批判されてしまうのでしょう。
与沢翼さんが販売していたのが情報商材だったから
情報商材というのは、何らかの目的を達成する為のノウハウをマニュアルにした商品の事です。通常は、PDFファイル等に「成功の仕方」「アフィリエイトで成果を上げる方法」等が書かれたものが情報商材と言われています。
この情報商材は、一般の書籍と比べると価格が高めに設定されている特徴があります。情報商材のジャンルにもよりますが、数万~数十万円するものも販売されています。
その一方で、情報商材のマニュアル通りに行動をしても、同様の結果が得られない場合が多いのです。ネットビジネスに関する事なら、セルフイメージや運気、ライティングの技能等も関係するので、当然と言えば、当然の事です。
しかし、与沢翼さんと同じように成功したいと思っていた人からすると、期待を裏切られたという意味で「騙された!」と思ってしまうのです。ただし、実際には、情報商材に書かれている通りの行動をした人は少ない筈です。言われた通りに行動出来なかった自分を責める気持ちに苦しみ、与沢翼さんの責任だと主張している人も少なからず居ると思います。
情報商材はクーリングオフが非常に困難だから
一般的な商品であれば、自分に合わないと思った段階でクーリングオフの検討が可能です。しかし、与沢翼さんが販売していた情報商材等は、クーリングオフの適用が非常に難しい、という問題があります。
情報商材でクーリングオフが可能なケースは、訪問販売や電話勧誘で購入した時です。不意打ちで営業を受けて、しっかりと購入について考えられていなかった場合にクーリングオフが認められるのです。ところが、与沢翼さんの情報商材のように、ネット上で販売されている商品は、十分に検討出来る販売形態という事で無条件の契約解除が出来ないのです。
冷静になって考えれば、情報商材に書かれている事を真似して、同じように成功出来る人は限られていると分かります。しかし、一定数の購入者は、「あなたにも出来る!」という言葉だけを鵜呑みにしてしまい、「出来ませんでしたけど?」と言って苦情を言ってきます。情報商材の場合は、クーリングオフが適用されず、商品の返品も出来ないので、怒りの矛先が与沢翼さんに向くのです。
仮にクーリングオフが認められるなら、誰も情報商材でノウハウを提供しようとは思わない、という点に気付いた方が良いでしょう。
与沢翼さんだからこそ出来るノウハウが含まれているから
与沢翼さんに問題があると思われるのは、本人だからこそ出来るノウハウが含まれている点です。Facebookで友達を何千人も作るとか、アフィリエイトセンターの運営を進めたりしていましたが、まず、普通の人では真似出来ない内容だと思います。
情報商材やセミナーで本人にしか出来ない事をやれ、という内容が多くなると、お金を払った人は、「高いお金を払って武勇伝を聞かされている」気持ちになります。破綻から僅か2年程度で大成功を収めた人なので、人並み以上にずば抜けた行動力や才能がある筈です。それを「同じように出来る筈!」と与沢翼さんが考えているとしたら、余りにも一般の認識と違ってしまいます。
意図的に真似出来る筈のない事をやれと言っているとは思いませんので、ターゲットとする客層の認識や能力について、把握出来ていなかったと言わざるを得ません。
ただし、この点に関しては、情報商材やセミナーを購入した人のレビュー記事を見れば、ある程度は把握出来ると思います。事前に何も調査をせずに情報商材やセミナーを購入したのであれば、お互いに落ち度があったと言われても仕方のない事だと思います。
与沢翼さんの商品はサポートが非常に少ないから
与沢翼さんの情報商材やセミナー等の商品は、「売れたら、それでお終い」という感じのものが多くなります。一般的に、情報商材のクレームを減らすには、購入後のサポートを手厚くする、というのが基本です。
与沢翼さんが商品購入者のサポートを殆んどしていない理由は、ビジネスの効率を最優先にしているからだと思います。購入した人から多少のクレームがあったとしても、時間を効率良く使う事の方が大事だと考えているような気がします。
また、頭の回転が非常に早い人なので、「これだけ説明しておけば十分だ!」と思っている可能性もあります。先程の「本人にしか出来ない行動」もそうですが、商品購入者の能力について、実際よりも高い前提で商売をしていると思われます。与沢翼さんは、十分に価値を提供したと思っていても、商品を購入した人は、「これだけの内容では、どうして良いか分からない!」という状態になっているのでしょう。
このような理由で不満に感じている購入者が「与沢翼さんは詐欺師だ!」「商品を売り付けられた」と主張しているのだと思います。原因がどちらにあるのかはともかく、これから与沢翼さんの商品を買う方は、こういった特徴も理解しておくと安心だと思います。
与沢翼さんに対する妬みがあるから
与沢翼さんは、過去にビジネスで大失敗をしていますので、劣等感が強い人にとっては、格好のターゲットという存在でした。成功している人を無意識で「許せない!」と思ってしまっているので、破綻した際に「ざまあ見ろ!」「ろくでもない事をしていたんだ!」と言って溜飲を下げていたのです。
ところが、与沢翼さんは、破綻から僅か2年で再び大成功してしまいます。今まで見下していた人が大成功してしまい、それが許せず「あいつは詐欺師だ!」等と言うケースもあります。
また、学校の勉強等を真面目にやってきた普通の人は、中学、高校時代に不良だった与沢翼さんの成功が許せないと思ってしまうのです。親や学校の先生の言う事を真面目に聞いていた自分がカツカツの生活をしていて、劣等生だった与沢翼さんが大金持ちになった事を妬んでいるのです。
このような人は、与沢翼さんが存在しているだけで腹が立ちますので、何も考えずに「あいつは詐欺師だ!」等と言ってしまいます。また、テレビや週刊誌等により、与沢翼さんに対する悪い印象を持っている人が「あの人は詐欺師なんだって!」と根拠も無く言う事もあると思います。
与沢翼さんは法律上の詐欺になるのかを徹底解説
私達が日常的に使っている「詐欺」という言葉は、法律で定義されている詐欺とは若干異なります。与沢翼さんに対しても、軽く期待外れだったという意味で「詐欺師」という言い方をされているケースが多いと思います。
民法における詐欺の定義
民法での詐欺は、相手を欺罔(ぎもう)に陥れて、金品を出させる事です。欺罔というのは、欺いたり騙したりする事です。つまり、情報商材やセミナーを購入する人を騙そうという意図があり、実際に商品を販売してしまうと、民法上の詐欺になります。
民法に於ける詐欺が認められると、購入するという意思表示を取り消す事が出来、商品代金の返金を請求が認められます。しかし、与沢翼さんが購入者を騙そうという意図があった事実を証明しないといけないので、商品代金を返金するように求めるのは現実的ではありません。
ただし、大規模な詐欺事件等では、被害者を沢山集めて集団訴訟を提起する場合もあります。与沢翼さんに関しては、説明不足や誤解が原因となっていると思われますので、民法上の詐欺には該当しないと思います。腹いせのつもりで「与沢翼さんは詐欺師だ!」と言っている人もいますが、名誉毀損で逆に訴えられるので注意しましょう。
刑法における詐欺の定義
刑法における詐欺は、基本的には、民法上の詐欺と同じです。
厳密な意味においては、刑法が相手を欺罔に陥れて「金品を出させようとする」だけで詐欺が成立するのに対し、民法では、金品を出させて初めて詐欺が成立します。
刑法と民法とで違いがある理由は、実質的な被害がなければ、損害賠償等の問題にする必要が無いのに対し、刑事事件では、例え未遂だったとしても罰した方が良いと考えているからだと思います。
刑法上の詐欺罪が成立すると、10年以下の懲役に処せられてしまいます。しかし、与沢翼さんについては、民法上の詐欺と同様、法律上の問題が生じる事はないでしょう。多少でも法律上の詐欺が成立する可能性があるなら、「法律事務所 詐欺 与沢翼」で関連する情報が見つかる筈だからです。
まとめ
与沢翼さんは、民法や刑法で問題となる詐欺ではないと思います。しかし、情報商材やセミナー等を購入して、期待外れだったとならないように注意する必要はあります。
インターネット検索で与沢翼さんの商品を購入した方の意見が見つかりますので、それを参考にして各自、判断するのが良いと思います。また、商品について不明な点がある場合は、事前に問い合わせをしてから購入すると、期待外れだったと後悔する事も無くなるでしょう。